カンマ区切りとタブ区切りの表を相互に変換します
CSVはカンマ(,)で、TSVはタブ文字でセルを区切った表形式のテキストです。上の変換ツールに表を貼り付けるかファイルを開くと、どの文字で区切られているかを自動で判別し、選んだ形式(TSV、カンマ区切りCSV、セミコロン区切りCSV)にそのまま変換します。住所のようにカンマを含むセルや、二重引用符を含む備考のように紛らわしいセルも、CSVの規則(RFC 4180)に沿って引用符を付けたり外したりします。
変換結果はExcelのようなセル単位の表で表示し、Excelで開くと値が変わるセル(先頭の0、12桁を超える数字、日付に変わる値、数式のように始まる値)には印を付けます。結果はコピーするか、.tsv・.csvファイルとして保存できます。そうしたセルを守りたいときはExcel .xlsxで保存してください。貼り付けた内容や開いたファイルはサーバーへ送信せず、このブラウザー内だけで処理します。
CSVとTSVを変換するのはどんなときか
どちらも文字だけで書かれた表なので多くのソフトで読めますが、受け取る側が決めた形式が違う場合や、区切り文字が内容と重なる場合には変換が必要になります。
- ExcelやGoogleスプレッドシートに貼り付けるとき: タブ区切りのテキストはシートに貼り付けるだけで列に分かれます。CSVをそのまま貼ると1行が1つのセルに入ってしまうため、TSVに変換してからコピーすると、すぐに表になります。
- 取り込み画面やソフトが形式を指定しているとき: ネットショップの商品登録、住所録のインポート、データ分析ツールなど、CSVしか受け付けない場所とTSVしか受け付けない場所があります。拡張子だけを変えても中の区切り文字は変わらないので、全体が1列にまとまってしまいます。
- 値にカンマが多いとき: 住所、金額(1,250,000)、文章のようにカンマを含む値が多い表は、TSVにすると引用符の少ない読みやすいテキストになります。
- 海外のExcelで作られたCSVを受け取ったとき: 小数点にカンマを使う地域のExcelでは、セルがセミコロン(;)で区切られます。Microsoftは、小数点記号をカンマに変えるとExcelの区切り文字がセミコロンになると説明しています。この変換ツールはセミコロン区切りのCSVも判別でき、その形式で書き出すこともできます。
変換ツールの使い方
- 表を入れる: 左の入力欄に貼り付けるか、ファイルを開くを押します。入力欄へファイルをドロップしても開けます。最初に表示されるサンプルは、欄をクリックすると全体が選択されるので、貼り付けた時点で置き換わります。
- 読み取り形式を確認する: 自動の横に判別された区切り文字(カンマ・タブ・セミコロン)が表示されます。列の分かれ方がおかしいときは、カンマ・タブ・セミコロンから正しいものを直接選んでください。
- 書き出し形式を選ぶ: 初期状態では、タブ区切りの表を入れるとCSVに、カンマまたはセミコロン区切りの表を入れるとTSVに変換します。別の形式が必要なときは書き出しのボタンを押します。中央の⇄は、結果を入力欄に移して変換の向きを入れ替えます。
- 1行の比較帯を見る: 一番上の帯では、1行が入力から結果へどう変わるかを、セルの断片と区切り文字で示します。引用符が付く行・外れる行が先に表示され、‹ ›や表の行を押すと別の行を確認できます。
- 表と確認が必要なセルを見る: 表の列記号(A、B、C…)と行番号はExcelと同じです。左上の角に印があるセルは、Excelで値が変わる可能性があるセルです。下のチップを押すとその種類のセルへ順に移動し、理由が表示されます。
- 持ち出す: 結果をコピーで他の場所に貼り付けるか、.tsv・.csvファイルとして保存します。Excelで開く予定なら、Excel .xlsxで保存すると先頭の0や長い番号がそのまま残ります。
形式ごとに違う規則
3つの形式は、セルを区切る文字だけでなく、セルの中にその文字や改行が含まれるときの扱いも異なります。この変換ツールは次の規則で読み書きします。
| 形式 | 区切り | 引用符で囲むセル | セル内の改行 |
|---|---|---|---|
| CSV(カンマ) | カンマ , | カンマ・二重引用符・改行を含むセル。セル内の二重引用符は "" と2つ重ねる | 引用符の中にそのまま入れる |
| CSV(セミコロン) | セミコロン ; | セミコロン・二重引用符・改行を含むセル(カンマは囲まない) | 引用符の中にそのまま入れる |
| TSV Excel・シート | タブ | タブ・改行を含むセル、二重引用符で始まるセル | 引用符の中にそのまま入れる |
| TSV 標準 | タブ | なし(二重引用符も通常の文字) | 入れられないため変換しない |
RFC 4180は、改行・二重引用符・カンマを含むセルを二重引用符で囲み、セル内の二重引用符はもう1つ重ねて書くよう定めています。一方、IANAに登録されたTSVの規格はタブを含むセルを認めず、引用符の規則も設けていません。Excelが作るタブ区切りファイルはCSVと同じ引用符の規則を使うため(Pythonのcsvモジュールのexcel_tab方言)、この変換ツールの標準のTSVはその方式(Excel・シート)に従います。引用符を扱わないソフトへ渡すときだけ、TSVの引用符 → 標準を選んでください。
1行が形式ごとにこう変わります
商品コード 00123、商品名 りんご, ふじ、備考 "特選" 品、産地 みかん↵愛媛(セル内改行)という1行を、各形式で書き出した結果です。↵はセル内の改行、⇥はタブを表します。
| 書き出し形式 | 結果(1行) |
|---|---|
| CSV(カンマ) | 00123,"りんご, ふじ","""特選"" 品","みかん↵愛媛" |
| CSV(セミコロン) | 00123;りんご, ふじ;"""特選"" 品";"みかん↵愛媛" |
| TSV Excel・シート | 00123⇥りんご, ふじ⇥"""特選"" 品"⇥"みかん↵愛媛" |
| TSV 標準 | 変換しない(D1 セル内の改行) |
セミコロン区切りのCSVでは、りんご, ふじのカンマは区切り文字ではないため、引用符なしのまま残ります。どの形式でも00123は文字のまま書き出され、先頭の0が消えるのはExcelがファイルを開くときです。
Excelで開くと値が変わるセル
CSV・TSVそのものは値を変えませんが、Excelはファイルを開くときに、数字や日付に見える文字を自動で変換します。変換ツールの表に印が付く種類と理由は次のとおりです。
| セルの種類 | 元の値 | Excelで開くと | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 先頭の0 | 00123 | 123 | Excelは先頭の0を自動で消します(Microsoft) |
| 12桁以上の数字 | 123456789012 | 1.23E+11 のような指数表示 | 標準の表示形式は12桁以上の数値を指数で表示します(Microsoft) |
| 16桁以上の数字 | 2026101900000001 | 指数表示(2.03E+15 のような形)。数値の表示形式にすると2026101900000000(末尾が0) | Excelの精度は15桁のため、それ以降は0になります(Microsoft) |
| 日付に変換 | 12/2、5-6 | 日付として表示 | Excelは日付に見える入力を日付に変換します(Microsoft) |
| 数式のように始まる | -10% 値引き、=1+1 | エラー表示や数式の結果 | =・+・-・@で始まるセルは数式として読まれる可能性があります(OWASP) |
こうしたセルを守る方法は2つあります。1つめは、変換ツールのExcel .xlsxで保存する方法です。安全な数値だけを数値にし、それ以外は文字列形式のセルとして保存するため、00123、注文番号、12/2がそのまま残ります。2つめは、Excelのデータ取り込み機能でCSVを開き、その列の形式を文字列に指定する方法です。出所が不明なファイルで数式のように始まるセルを見つけたら、開く前に内容を確認してください。OWASPは、こうしたセルがスプレッドシート上でコマンドのように実行される恐れがあると警告しています。
文字化けしたとき
CSV・TSVには、どの文字コードで保存したかを書く場所がないため、開くソフトが推測することになります。Microsoftは、UTF-8のCSVがBOM(ファイル先頭のEF BB BFという3バイトの印)付きで保存されていれば、Excelでそのまま開けると案内しています。そのためこの変換ツールは、CSVファイルの保存時にBOMを標準で付け、TSVには付けません。設定行のスイッチで切り替えられます。
ファイルを開くときは、BOMがあればそれに従い、なければUTF-8として読んでみて、UTF-8でなければShift_JISとして読み直します。古いソフトがShift_JISで作った日本語のファイルも文字化けせずに表示され、どの文字コードで読んだかは入力欄の上に表示されます。保存は常にUTF-8です。
よくある間違い
- 拡張子だけ変える: ファイル名をdata.csvからdata.tsvに変えても、中のカンマはそのままです。受け取るソフトはタブを見つけられず、1行を1つのセルとして読みます。
- セミコロン区切りのCSVをカンマで読む:
1,5;2,25のような海外形式のCSVをカンマで区切ると、小数点で列が分かれてしまいます。自動判別がセミコロンを選んでいるか確認し、違う場合は直接選んでください。 - 列数が違う行を見落とす: 引用符なしでカンマを含むセルが混ざると、その行だけ列が1つ増えます。表の左側の行番号に印が付いた行と、斜線の空きセルを確認してください。
- 標準のTSVに備考欄を入れる: 改行を含む備考欄は標準のTSVに変換できません。受け取る側がExcelやGoogleスプレッドシートならTSVの引用符を「Excel・シート」のままにし、引用符を理解しないソフトなら、先に入力側の改行を直してください。
- Excelで開いて上書き保存する: 変換結果をExcelで開いて保存すると、先頭の0、長い番号、日付に変わった値が、変わったまま保存されます。元の値が大切なら、結果ファイルをExcelで編集せず、.xlsx保存を使ってください。
制限と注意
- 入力は10MB、セルは100万個まで処理できます。表のプレビューは先頭の200行・40列のみ表示しますが、コピーと保存には全体が含まれます。
- 自動判別は、先頭30行で引用符の外にある区切り文字の数が最もそろっている文字を選びます。列が1つだけの場合や、行ごとに区切り文字の数が大きく違う場合は誤ることがあるため、結果の表を確認してください。
- 1行目もデータとして扱い、見出し行を別に分けることはしません。空のセルや空行、セル前後の空白はそのまま残します。
- 数式・セルの書式・複数シートはCSV・TSVにない情報のため引き継ぎません。Excelブック(.xlsx)は開けないので、ExcelでCSVまたはテキスト(タブ区切り)として保存してから開いてください。
- Excel .xlsxでの保存は1シートにまとめ、Excelの上限(16,384列、1セル32,767文字)を超える場合は保存しません。
基準日 形式の規則とExcelの動作の出典は、2026-10-20に確認しました。
出典
- 01IETF RFC 4180: CSVファイルの共通フォーマット改行・二重引用符・カンマを含むセルは二重引用符で囲み、セル内の二重引用符はもう1つ重ねて書く
- 02IANA: text/tab-separated-valuesタブを含むセルは認めず、すべてのレコードでセル数が同じである必要がある
- 03Microsoft: ExcelでCSV UTF-8ファイルを正しく開くにはBOM付きで保存したUTF-8のCSVはそのまま開ける
- 04Microsoft: 先頭のゼロおよび大きい数値の保持先頭の0は自動で消える、精度は最大15桁で、15桁を超える部分は0になる
- 05Microsoft: Excelで利用可能な表示形式標準は12桁以上の数値を指数で表示し、文字列は入力したとおりに表示する
- 06Microsoft: 数値から日付に自動的に変更されないようにする12/2のように日付に見える入力が日付に自動で変わる
- 07Microsoft: テキスト(.txtまたは.csv)ファイルのインポートまたはエクスポートCSVの既定の区切り文字はカンマで、小数点記号をカンマに変えるとセミコロンになる
- 08Microsoft: Excelの仕様と制限ワークシートは1,048,576行 × 16,384列、1セル32,767文字
- 09OWASP: CSV Injection=・+・-・@・タブ・CRで始まるセルは数式として解釈される可能性がある
- 10Pythonドキュメント: csvモジュールexcel_tab方言: Excelが作るタブ区切りファイルの特性
- 11WHATWG: Encoding Standardブラウザーが読めるEUC-KR・Shift_JIS・windows-1252のラベルとUTF-8のBOM
よくある質問
CSVとTSVの違いは何ですか?
CSVはセルをカンマで、TSVはタブ文字で区切った表形式のテキストです。CSVはセル内にカンマ・二重引用符・改行があるとそのセルを二重引用符で囲み、標準のTSVはセル内にタブを入れられません。どちらも文字しか持たないため、数式・書式・複数シートは含められません。
CSVをTSVに変換するにはどうすればよいですか?
入力欄にCSVを貼り付けるかファイルを開くと、カンマを判別してすぐにTSVへ変換します。結果をコピーしてExcelやGoogleスプレッドシートのセルに貼り付けると列に分かれ、.tsv保存でファイルとして受け取ることもできます。TSVを入れた場合は、反対にCSVへ変換します。
セミコロン(;)区切りのCSVも変換できますか?
はい。小数点にカンマを使う地域のExcelはCSVのセルをセミコロンで区切りますが、自動判別がそれを見分けます。書き出し形式でセミコロンCSVを選べば、その形式で保存することもできます。
住所のようにセル内にカンマがあるとどうなりますか?
CSVで「東京都, 新宿区」のように二重引用符で囲まれたセルは、カンマがあっても1つのセルとして読みます。TSVに変換すると引用符なしで東京都, 新宿区のまま入り、再びCSVにするときは必要なセルにだけ引用符を付けます。
セル内に改行があってもTSVに変換できますか?
初期設定(TSVの引用符がExcel・シート)では、そのセルを二重引用符で囲んで1つのセルとして残します。引用符を使わない標準のTSVを選ぶと入れられないため変換を止め、表ではそのセルを斜線で示します。
変換したCSVをExcelで開くと00123が123になります。
Excelがファイルを開くときに数値として読み、先頭の0を消すためです。変換ツールの表で「先頭の0」のチップを押すと該当のセルを探せます。Excel .xlsxで保存すればそのセルを文字列形式で保存するので、00123がそのまま残ります。12桁を超える注文番号や12/2のような値も同じ方法で守れます。
文字化けしたCSVも開けますか?
UTF-8として読めないファイルはShift_JISで読み直すため、古いソフトが作った日本語のCSVも文字化けせずに表示します。保存はUTF-8で行い、CSVファイルにはExcelがUTF-8と判別できるようBOMを標準で付けます。
入力した表やファイルはサーバーに送信されますか?
いいえ。貼り付けた内容や開いたファイルはこのブラウザー内だけで変換し、サーバーへは送信せず、ブラウザーの保存領域やURLにも残しません。入力は10MB、セルは100万個まで処理できます。