全員が空いている時間は、いちばん遅い開始といちばん早い終了の間にできます
複数の人が同時に空いている時間は、各自の空き時間がすべて重なった部分です。2人なら、遅いほうの開始時刻から早いほうの終了時刻までが共通の時間で、遅い開始が早い終了より前にあるときだけ成立します。人数が増えても考え方は同じで、全員の時間が重なった部分だけを残します。
計算機を開いたときに表示される「チーム会議」の例では、4人が月曜日に全員空いているのは10:30〜11:30と15:30〜17:00の2つです。午前は彩花さんが10:30から、翔太さんが11:30までなので1時間、午後は彩花さんが15:30から、翔太さんが17:00までなので1時間30分が残ります。火曜日と水曜日は4人がそろう時間がありません。候補の一覧では、全員が空いている2つの時間が先に並び、そのあとに3人の時間が続きます。必須に指定した美咲さんが入れない時間は表示されません。火曜日 11:00〜12:00(彩花さんが欠ける)と水曜日 14:00〜15:00(翔太さんが欠ける)は、月曜日の3人の候補よりあとに入っています。
こんな場面で使います
- LINEグループの日程調整: 「月曜は9時から12時」「火曜は午後2時から4時」のようにバラバラに届いた返事を、人ごとのセルにそのまま写すと、重なる時間と欠ける人が1画面で見えます。
- 面接官のスケジュール合わせ: 面接官3人と候補者のように欠けてはいけない人を「必須」にすると、その人が欠ける時間帯は候補から外れます。
- サークル・ゼミの定例: 日付の代わりに「曜日(毎週)」を選ぶと、毎週同じ曜日で全員が空いている時間を探せます。
- 夜のオンライン飲み会や海外との通話: 22-2 のように日付をまたぐ時間も1つのセルに書けば、翌日の未明まで続けて計算します。
計算の手順
- セルに書かれた文字を時間の区間として読み取ります。22-2 のように終了が開始より早いときは、終了を翌日として扱います。
- 同じ人の区間を先にまとめます。9-11 と 10:30-12 は 9:00〜12:00 に、隣り合う 9-10 と 10-11 は 9:00〜11:00 になります。
- 全員の開始・終了の時刻を境目として時間を細かく区切り、区切りごとに空いている人を数えます。参加可能人数マップのセルの濃さが、この人数です。
- 同じ顔ぶれが最初から最後まで空いている、最も長い区間を候補として集めます。候補の前後を広げると誰かが欠けるので、候補の間ずっと空いている別の人はいません。
- 最短時間より短い候補と、必須参加者が欠ける候補を取り除き、集まれる人数が多い順、同数なら早い順に並べます。
共通の時間 = [いちばん遅い開始, いちばん早い終了) · 遅い開始 < 早い終了のときだけ · 長さ = 早い終了 − 遅い開始
区間は、開始時刻を含み終了時刻を含まない半開区間として数えます。そのため、10:00に終わる人と10:00に始まる人が共通で空いている時間は0分です。時間区間の関係を定めたW3Cの時間オントロジーも、一方の区間の終わりが他方の始まりと一致する場合を「meets」という別の関係として扱っています。
セルへの書き方
1つのセルには、1人がその日に空いている時間を書きます。複数の区間はカンマ(全角の「、」も可)で区切り、時刻は24時間制で書きます。午前・午後を付けると、その半日として読み取ります。どう読み取られたかは、セルの下のバーと長さですぐに確認できます。
| 書いた文字 | 読み取った時間 | 説明 |
|---|---|---|
9-12 | 9:00〜12:00 | 分が0なら時刻だけで書けます |
9-12, 14:30-18 | 9:00〜12:00、14:30〜18:00 | カンマで区間を分けます |
1430-1800 | 14:30〜18:00 | 4桁の数字も時と分に読み替えます |
22-2 | 22:00〜翌日2:00 | 終了が開始より早いと翌日になります |
18-24 | 18:00〜24:00 | 24はその日の終わり(午前0時)です |
終日 | 0:00〜24:00 | 「一日中」でも同じです |
午後2-4 | 14:00〜16:00 | 先頭に付けた午後が終了時刻にもかかります |
2時半-4時 | 2:30〜4:00 | 午後のつもりなら「午後2時半-4時」か 14:30-16 と書きます |
x または空欄 | 空きなし | その日は都合がつきません。セルがすべて空欄の人は、まだ未回答として計算から外します |
9-9 | エラー | 開始と終了が同じだと長さがありません |
3人の1日: 最短時間で候補が変わります
同じ日に、美咲さんは9:00〜12:00と14:00〜16:00、翔太さんは10:00〜11:00と14:30〜17:00、彩花さんは10:30〜13:00と15:00〜16:30が空いているとします。午前は、いちばん遅い開始が彩花さんの10:30、いちばん早い終了が翔太さんの11:00なので、3人は30分間そろいます。午後は、彩花さんが15:00に来て美咲さんが16:00に抜けるため1時間です。
最短時間は、続いている1つの区間に対して適用します。午前の30分と午後の1時間を足して、1時間30分の候補にすることはありません。最短時間とちょうど同じ長さの候補は残ります。
| 最短時間 | 3人全員が空いている時間 | 最初の候補 | |
|---|---|---|---|
| 30分 | 10:30〜11:00、15:00〜16:00 | 10:30〜11:00 · 3人全員 | 計算機に入れる |
| 45分 | 15:00〜16:00 | 15:00〜16:00 · 3人全員 | 計算機に入れる |
| 1時間 | 15:00〜16:00 | 15:00〜16:00 · 3人全員 | 計算機に入れる |
| 1時間30分 | なし | 10:30〜12:00 · 2/3人 · 不参加: 翔太 | 計算機に入れる |
| 2時間 | なし | なし | 計算機に入れる |
候補が長い場合は、その中から会議の開始時刻を選び、終了時刻より前に終わらせれば大丈夫です。15:00〜16:00の候補で30分の会議をするなら、15:00開始でも15:30開始でも構いません。計算機は候補を30分刻みの予約枠に分けることはしないので、移動や準備の時間も考えて実際の開始時刻を決めてください。
全員が空いている時間がないとき
参加者が5人を超えると、全員が空いている時間がないことはよくあります。そのとき計算機は、空の結果を出す代わりに、最も多くの人が集まれる時間を最初の候補にして、その時間に欠ける人の名前を添えます。結果帯の参加者チップでも、欠ける人は空の丸と取り消し線で示されます。
「ゼミ(曜日)」の例は、5人が月・水・木の夜に空いている時間です。5人全員が空いている曜日はなく、木曜日の20:00〜22:00に、陽菜さんを除く4人が2時間そろえます。月曜日と水曜日は4人が重なる時間が1時間しかないので、最短1時間30分の条件では候補から外れます。計算機に入れる
結果に満足できないときは、次の順で条件を変えてみてください。
- 必須参加者だけを残します。欠けてはいけない人を「必須」にすると、その人が欠ける候補が消え、残りの中で最も多くの人が集まれる時間が残ります。
- 最短時間を短くします。全員が空いている時間が、短くてもあるかどうかがすぐにわかります。マップで✓が付いた濃いセルが、全員がそろう瞬間です。
- 日付を足します。候補の日付を増やすと、重なる機会が増えます。日付を外しても入力した時間は消えないので、もう一度足せば戻ります。
- 集まりを分けます。マップで濃さの違う2つの時間帯を選び、同じ内容を2回に分けて行う方法もあります。
複数の人の予定の埋まり具合を合わせる機能は、カレンダーのアプリにもあります。インターネットのカレンダー標準であるiCalendar(RFC 5545)は、予定そのものではなく「空き・予定あり」の区間だけをやり取りするFREEBUSYプロパティを別に定めています。Outlookのスケジュールアシスタントも、出席者を必須とオプションに分けて入力する形です。この計算機はカレンダーとは連携せず、参加者から聞いた空き時間だけで同じ種類の計算を行います。
日付をまたぐ時間と、曜日の繰り返し
夜10時から午前2時まで空いている人は、その日のセルに 22-2 と1回だけ書きます。計算機はこの区間を、翌日の2:00まで続く4時間として扱い、翌日の未明に空いている別の人との重なりも数えます。マップの時刻の目盛りは24時の先(24→1→2)まで延びるので、午前0時以降の部分は同じ日の列の下側につながって描かれます。1日全体を表示しているときは、翌日の列の上側に描かれます。参加者ごとのセルの下のバーでは、翌朝の部分を斜線で区別します。
「夜の集まり」の例では、4人が金曜日の22:00〜23:30に全員空いていますが、その時間は1時間30分なので、最短2時間の条件では候補になりません。そのため最初の候補は、凛さんを除く3人が空いている21:00〜23:30になり、最短時間を1時間30分に縮めると、4人全員が空いている22:00〜23:30が先頭に来ます。計算機に入れる
「曜日(毎週)」は、特定の日付ではなく、毎週繰り返す曜日を比べます。定例会のように毎週同じ時間を決めるときに使い、今週だけ空いている時間があるなら日付に切り替えて書いてください。日付と曜日のセルに入力した時間は別々に保管されるので、切り替えても消えません。
Excel・CSVでまとめて入力する
アンケートやExcelで集めた時間が多いときは、ファイルで読み込むほうが早く済みます。1行に1人の1区間を書き、同じ人が何度も出てくる場合は、名前が同じなら1人にまとめます。「Excelで保存」を押すと、いま入力している時間が同じ形式のファイルとして保存されるので、そのままひな形に使えます。
| 列 | 書く値 | 例 |
|---|---|---|
| 名前 | 同じ人は文字まで同じに | 美咲 |
| 日付 | 2026-10-26 のように年から、または曜日名(毎週) | 2026-10-26 · 月 |
| 開始 | 24時間制の時刻 | 09:30 |
| 終了 | 開始より早いと翌日、午前0時は24:00 | 12:00 · 24:00 |
| 必須(任意) | 何か文字があれば必須参加者 | 必須 |
Excelのセルに表示されている値と、保存されている値は違うことがあります。Excelは日付をシリアル値で、時刻を1日に対する割合の小数で保存し、正午の12:00は0.5です。計算機は数値として保存された日付と時刻も読み取り、1904年方式で作られたファイルはシリアル値が1,462日小さいので、その分を補正します。それでも読み込んだあとは、人数と日付・時刻が元のファイルと合っているか確認してください。年のない 10/5 や、午前・午後のない3時のような値は、読み取れなかったり、意図と違って読まれたりすることがあります。
よくある間違い
- 午後の時間を午前のつもりで書いた: 2-4 は午前2時から4時です。午後なら 14-16 か 午後2-4 と書きます。セルの下のバーが左端に寄っているときは、この間違いを疑ってみてください。
- 終了と開始がちょうど重なる: 10時に終わる人と10時に始まる人は、共通の時間がありません。同じ人の 9-10 と 10-11 は、つなげて 9:00〜11:00 にまとめます。
- 同じ人を別の名前で書いた: Excelで「田中太郎」と「田中太郎 」(末尾に空白)と「田中」を混ぜると、別の人として数えます。前後の空白は取り除きますが、ほかの文字はそのままです。
- 未回答の人と、どの日もだめな人を混ぜた: セルがすべて空欄の人は、まだ未回答とみなして計算から外し、参加者のチップには「時間が未入力のため計算から除外」と表示されます。どの日もだめな人は、セルに x(または 不可・無理)を書くと「全員」の数に入ります。一部の日だけが空欄なら、その日は都合がつかない日として数えます。
- 時差のある人を混ぜた: 海外の参加者の現地時刻をそのまま書くと、見当違いの時間が重なります。全員を1つのタイムゾーンに直してから書いてください。
限界と注意
- タイムゾーンの変換はしません。すべてのセルを同じタイムゾーンの時刻として計算し、夏時間の切り替え日にずれる1時間も、特別には扱いません。
- 参加者は20人、候補の日付は14日まで扱えます。画面の一覧と結果コピーには、候補を12件まで載せます。
- 曜日モードでは、日曜日の夜に始まって月曜日の未明にまたがる時間を、同じ週の月曜日とはつなげて計算しません。
- 入力した時間はこのブラウザーにだけあり、サーバーには保存しません。リンクをコピーして作ったアドレスには参加者の名前と時間が含まれるので、公開の場に貼るときは名前を短くしてください。
- 複数の人がそれぞれリンクを開いて同時に直すと、最後に貼られたリンクだけが残ります。1人が返事を集めて入力する方法が、いちばん確実です。
確認日: 2026年10月23日。Excelの日付・時刻の保存方式はMicrosoftサポートの文書、区間の接し方の定義はW3Cの時間オントロジー、空き時間の表記はRFC 5545を基準に確認しました。
出典
- 01Microsoft サポート: Excel の日付システム1900年と1904年の日付システム、2つのシリアル値の差は1,462日
- 02Microsoft サポート: TIME 関数時刻は日付の一部を表す小数で保存、12:00 PM = 0.5
- 03RFC 5545 iCalendar, 3.8.2.6 Free/Busy TimeFREEBUSYプロパティは、1つ以上の空き時間または予定ありの時間区間を表す(FBTYPEはFREE・BUSYなど)
- 04W3C Time Ontology in OWL, 4.2.30 intervalMeets一方の区間の終わりが他方の始まりと一致する関係(meets)
- 05Microsoft サポート: Outlook のスケジュール アシスタント会議の出席者を Required(必須)・Optional(任意)の欄に分けて入力する
よくある質問
全員が空いている時間がないときはどうなりますか?
最も多くの人が集まれる時間を最初の候補として表示し、そのとき欠ける人の名前も添えます。欠けてはいけない人を必須にすると、その人が欠ける候補は除かれます。最短時間を短くすると、短くても全員が空いている時間があるかを確認できます。
10時に終わる人と10時に始まる人は重なりますか?
重なりません。区間は開始時刻を含み、終了時刻を含まないので、2人が同時に空いている時間は0分です。同じ人が書いた 9-10 と 10-11 は、つなげて 9:00〜11:00 の1つの区間にまとめます。
1人が午前と午後に別々に空いているときは、どう書きますか?
1つのセルに 9-12, 14-18 のようにカンマで区切って書きます。同じ人の区間が重なったり隣り合ったりしているときは、先に1つにまとめてから他の人と比べるので、同じ時間を二重に数えることはありません。
夜10時から午前2時までは、どう書きますか?
その日のセルに 22-2 と書くと、翌日の2:00まで続く4時間として計算します。翌日のセルに 0-2 を別に書く必要はなく、翌日の未明に空いている他の人との重なりも一緒に数えます。
毎週同じ曜日に集まる時間も探せますか?
候補を「曜日(毎週)」に切り替えて、比べる曜日を選びます。日付と曜日に入力した時間は別々に保管されるので、行き来しても消えません。
参加者が自分で時間を入力することはできますか?
「リンクをコピー」を押すと、参加者と時間を含むアドレスができます。グループに貼れば、各自が開いて自分のセルを直し、新しいリンクを貼り直せます。サーバーには保存しないため、複数人が同時に直すと最後のリンクだけが残ります。
Excelファイルはどんな形式にすればよいですか?
1行目に名前・日付・開始・終了の見出しを置き、1行に1人の1区間を書きます。5列目に「必須」と書くと必須参加者になります。.xlsxは最初のシートを読み、.csvも使えます。「Excelで保存」で出力したファイルをひな形にしても構いません。
海外にいる参加者の時間はどう入れますか?
すべてのセルを1つのタイムゾーンに合わせて書く必要があります。海外の参加者が現地時刻で伝えてきた時間は、時差を直してから書き、日付が変わらないかも確認してください。タイムゾーンごとの時刻比較は、世界会議時間計算機で行えます。