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暗号資産 取引所間送金・価格差(プレミアム)計算機

国内取引所の価格、海外取引所のドル(USDT)価格、レート、送る数量と手数料を入れると、海外で買って国内で売る場合(またはその反対)の、手数料をすべて引いた純利益がすぐ出ます。価格差(プレミアム)と損益分岐の価格差をメーターで比べ、価格差が手数料でどれだけ減るか、送っている間に価格が動くと損益がどうなるかもあわせて表示します。

最終更新 2026-10-16計算はブラウザ内だけで処理
移す方向
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価格は同じ時刻の板の気配値を入れるほど正確です(買う側は売り気配、売る側は買い気配)。レートは銀行の公表レートか、国内取引所のテザー(USDT)の円価格を入れます。出金手数料は送る側の取引所が暗号資産の枚数で引く額、取引手数料は売買のたびに各取引所が引く割合です。例の価格・手数料は2026年10月16日ごろの値をおおまかに丸めた例で、取引所の公式の手数料ではありません。

純利益

    注文している間の気配値の変化(スリッページ)、入出金の待ち時間、利益を円に戻す費用、税金は含めていない計算です。

    最終更新 2026-10-16入力値は保存しません

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    価格差0.34%で BTC 1枚を移すと、手数料を引いて15,447円が残ります

    暗号資産 取引所間送金の価格差計算機は、国内の取引所(円建て)の価格と、海外の取引所(USDT・ドル建て)の価格を同じ円に換算して比べ、一方で買って他方へ送って売ったときの純利益を、手数料をすべて引いて計算します。国内価格が13,000,000円、海外価格が82,000ドル、レートが158円なら、海外価格の円換算は12,956,000円で、価格差(プレミアム)は0.34%です。海外で1枚を買い(取引手数料0.1%)、国内へ送り(出金手数料0.0002枚)、国内で売ると(取引手数料0.1%)、価格差44,000円のうち手数料で28,553円が引かれ、15,447円が残ります。

    この取引で利益が残るには価格差が0.22%を超える必要があり、送っている間に国内価格が0.12%を超えて下がると損に変わります。同じ価格差でも0.05枚だけ移すと、出金手数料が定額のため1,695円の損です。この記事では、どんなときにこの計算が要るのか、計算の手順、価格差とレートの考え方、損益分岐の価格差、手数料、送っている間の価格変化、移す前に確認したい点、よくある間違いと限界を順にまとめます。

    どんなときにこの計算が要るか

    日本円で売買する国内の取引所と、USDT など米ドル建てで売買する海外の取引所とでは、同じ暗号資産でも同じ時刻の価格が違います。国内の価格が高ければ国内が割高、安ければ割安で、この差を一般に価格差(プレミアム)と呼びます。韓国では「キムチプレミアム」と呼ばれる現象と同じ種類のものです。この差を見て、海外で買って国内に送って売るか、反対に国内で買って海外へ送って売るかを決めるときにこの計算が要ります。相場サイトに出ている価格差の数字だけでは決められません。売買のたびに両方の取引所が取る取引手数料と、送る側の取引所が引く出金手数料を引かないと、実際に手元に残るお金が出ないからです。

    裁定取引でなくても使えます。すでに持っている暗号資産を別の取引所へ移して売るとき、手数料でいくら減るのか、何枚以上なら移す価値があるのかを確認できます。その場合は、買う側の取引手数料を0にすると、今の取引所の価格で売ったときの額と比べた結果になります。

    計算の手順

    1. 移す方向を選びます。海外 → 国内は海外の取引所で買って国内の取引所で売る場合、国内 → 海外はその反対です。
    2. 国内取引所の価格(円)、海外取引所の価格(ドルまたは USDT)、適用レート(1ドルあたりの円)を入れます。海外価格 × レートが海外価格の円換算です。
    3. 送る数量と、送る側の取引所の出金手数料(暗号資産の枚数)を入れます。到着数量は送る数量から出金手数料を引いた値です。
    4. 国内・海外の取引手数料(%)を入れます。買う側では買った額に手数料が上乗せされ、売る側では売った額から手数料が引かれます。
    5. 純利益 = 到着数量 × 売る側の価格 × (1 − 売る側の手数料) − 送る数量 × 買う側の価格 × (1 + 買う側の手数料)です。収益率は純利益を、かかるお金で割った値です。

    純利益は四つの部分に分けて見られます。送る数量に両取引所の価格差を掛けた「価格差」から、購入手数料、出金手数料、売却手数料を引くと、純利益とぴったり一致します。出金手数料は、引かれる暗号資産を売る側の価格で円にした額です。計算機の下の棒グラフがこの四つをそのまま示します。

    内訳(BTC 1枚の例)計算金額
    価格差1 × (13,000,000 − 12,956,000)44,000円
    購入手数料(海外 0.1%)1 × 12,956,000 × 0.1%−12,956円
    出金手数料(0.0002枚)0.0002 × 13,000,000−2,600円
    売却手数料(国内 0.1%)0.9998 × 13,000,000 × 0.1%−12,997円
    純利益上の四行の合計15,447円

    価格差(プレミアム)の計算とレートの基準

    価格差は、国内価格を海外価格の円換算で割って1を引いた割合です。国内13,000,000円、海外82,000ドル、レート158円なら、13,000,000 ÷ (82,000 × 158) − 1 = 0.34%です。値がマイナスなら、国内のほうが割安という意味です。

    価格差はどのレートを入れるかで大きく変わります。銀行などが公表する為替レートを入れれば為替基準の価格差に、国内取引所で売買されているテザー(USDT)の円価格を入れればテザー基準の価格差になります。海外で USDT を使って暗号資産を買い、国内で売った円でまた USDT を買って海外へ戻す往復をするなら、テザーの円価格のほうが実際の費用に近くなります。同じ暗号資産の価格でレートだけを変えると、価格差は次のように動きます。

    適用レート海外価格の円換算(82,000ドル)価格差(国内 13,000,000円)
    154円12,628,000円2.95%
    156円12,792,000円1.63%
    158円12,956,000円0.34%
    160円13,120,000円−0.91%

    レートが2円動くと、価格差は1.25ポイント動きます。ほかのサイトの価格差の数字と比べるときは、まずどのレートを使っているかを確かめてください。

    損益分岐の価格差:何%を超えれば利益が残るか

    損益分岐の価格差は、手数料をすべて引いた純利益がちょうど0になる価格差です。海外 → 国内なら、国内価格 ÷ 海外価格の円換算が、送る数量 × (1 + 買う側の手数料) ÷ (到着数量 × (1 − 売る側の手数料))より大きいときに利益が残ります。国内 → 海外は反対に、価格差が損益分岐より小さい、つまり逆の価格差がより深いときに利益が残ります。出金手数料は送る数量に関係なく定額なので、少なく送るほど損益分岐の価格差は高くなります。

    送る数量(BTC)損益分岐の価格差(国内 0.1%)純利益(国内 0.1%)損益分岐の価格差(国内 0.5%)
    0.01枚2.25%−2,417円2.66%
    0.05枚0.60%−1,695円1.01%
    0.1枚0.40%−793円0.80%
    0.2枚0.30%1,011円0.70%
    0.5枚0.24%6,425円0.64%
    1枚0.22%15,447円0.62%
    5枚0.20%87,623円0.61%

    表は海外82,000ドル、レート158円、海外の取引手数料0.1%、出金手数料0.0002枚、国内価格13,000,000円(価格差0.34%)で計算しました。国内の取引手数料が0.1%なら、約0.144枚(損益分岐の数量)から利益が残ります。国内の取引手数料が0.5%になると、1枚でも損益分岐の価格差が0.62%になり、価格差0.34%では何枚移しても利益が残りません。

    手数料は何を見ればよいか

    取引所の手数料は、会員の区分、キャンペーン、注文方法(取引所形式か販売所形式か)、手数料を払う手段によって変わります。移す直前に両方の取引所の公式の案内と出金画面で確認してください。この記事の計算例で使った取引手数料0.1%と出金手数料0.0002枚は、特定の取引所の値ではなく計算のための例です。

    • 取引手数料:売買のたびに各取引所が取る割合です。取引所形式では手数料、販売所形式では買値と売値の差(スプレッド)として表れることがあり、この計算機に入れるときは差を割合に直して入れます。
    • 出金手数料:送る側の取引所が、暗号資産の枚数で引く定額です。同じ暗号資産でも取引所と送金ネットワークによって違います。
    • 円の入出金手数料:国内の取引所で受け取った円を銀行口座に出すときにかかることがあります。この計算機には含まれません。

    国税庁は、暗号資産を購入したときに支払った手数料は取得価額に加え、売却のときに支払った手数料は必要経費になると案内しています(下の出典 02)。税の計算でも手数料は記録しておく必要があります。

    送っている間に価格が変わると

    買った瞬間と売る瞬間のあいだには送金の時間があります。ブロックチェーンの承認や取引所の入金処理を待つ間に到着側の価格が動くと、結果は変わります。上の例(BTC 1枚、価格差0.34%)で到着側の価格だけを変えたときの純利益は次のとおりです。

    到着価格の変化到着価格純利益
    −2%12,740,000円−244,241円
    −1%12,870,000円−114,397円
    −0.5%12,935,000円−49,475円
    −0.1%12,987,000円2,462円
    変化なし13,000,000円15,447円
    +0.5%13,065,000円80,369円
    +1%13,130,000円145,291円

    価格差0.34%の取引は、到着価格が0.12%を超えて下がるだけで利益が消えるほど余裕が小さいものです。この危険は送金に時間がかかるほど大きくなるので、計算機の「到着価格の変化」の表と、文章に出る下落の限度をあわせて見てください。

    移す前に確認したいこと

    • 送金できる相手:取引所どうしで暗号資産を送るときは、送る側や受け取る側の取引所が送金人・受取人の情報の確認や通知を求めることがあります。手続きや対象は取引所ごとに案内が違うため、この記事では詳細を書きません。送る側の出金画面で、受け取る取引所を選べるかを先に確かめてください。
    • 税金:国税庁によると、暗号資産の取引で生じた利益は所得税の課税対象で、原則として雑所得(その他雑所得)に区分されます。その年の暗号資産取引の収入金額が300万円を超える場合は、帳簿書類の保存があれば原則として事業所得、なければ雑所得(業務に係る雑所得)に区分されます(2026-10-16 確認、令和7年12月更新分)。この計算機の純利益には税金を含めていません。
    • 暗号資産どうしの交換:国税庁は、持っている暗号資産を別の暗号資産と交換すると、交換した側の暗号資産の譲渡に当たり、所得金額の計算が必要になると案内しています。USDT を経由する取引では、この点も記録しておく必要があります。
    • 入出金の状態:取引所はウォレットの点検やネットワークの問題で、特定の暗号資産の入金・出金を止めることがあります。送る側の出金と受け取る側の入金が、どちらも開いているかを確認してください。

    よくある間違い

    • 出金手数料を価格差にしか掛けない場合:(1枚あたりの価格差) × (送る数量 − 出金手数料)で計算すると、出金手数料で引かれる暗号資産の価値が差し引かれません。上の例でこの方法は取引手数料を引く前に43,991円が残ると見ますが、実際は出金手数料だけで2,600円、取引手数料まで引くと15,447円です。
    • 取引手数料を片方しか入れない場合:買う側と売る側がそれぞれ手数料を取るので、両方を入れる必要があります。例では二つの取引手数料が出金手数料の約10倍です。
    • 現在値で計算する場合:画面の現在値は最後に約定した価格です。実際に買うときは売り気配、売るときは買い気配で約定し、数量が多いと複数の気配にまたがってさらに不利になります。
    • レートの基準が違う価格差を比べる場合:為替基準の価格差とテザー基準の価格差は同じ時刻でも違います。損益の計算には、実際にお金を替えるレートを入れます。
    • 価格差があれば利益が出ると考える場合:価格差0.34%でも0.05枚を移すと−1,695円です。損益分岐の価格差と損益分岐の数量をあわせて見ます。
    • 戻る手順を忘れる場合:海外 → 国内で円を受け取ったら、次の取引のためにお金をまた海外へ送る必要があります。海外の取引所が円の入金を受け付けなければ、USDT などを買って送ることになり、テザー価格の価格差と出金手数料がもう一度かかります。

    限界

    • 価格・レート・手数料は入力した値で計算し、リアルタイムの相場は取得しません。
    • 取引手数料は約定額にかかる割合として扱います。手数料を暗号資産や取引所トークンで払う場合や、区分による割引は、入力した割合の範囲でしか反映されません。
    • 気配値の差、最小注文・最小出金の数量、入出金の待ち時間、取引所のキャンペーン、円の入出金費用は含みません。
    • 一方向に1回移す取引だけを計算します。お金を戻す往復は、レート欄にテザーの円価格を入れておおまかに見るか、反対方向でもう一度計算してください。
    • 税金は含みません。国税庁の案内は個々の事情を判断するものではないので、申告の要否や計算は国税庁や税理士に確認してください。
    • 金額は円単位に丸めて表示し、1,000兆円を超える取引は計算しません。

    基準日 この記事の税の記述は2026-10-16に国税庁のページと資料で確認しました。記事内の取引所の手数料はすべて計算の例で、実際の値は各取引所の画面で確認してください。例の価格(13,000,000円、82,000ドル、レート158円)は同じ日ごろの相場をおおまかに丸めた値で、現在の相場ではありません。

    出典

    よくある質問

    価格差(プレミアム)はどう計算しますか?

    国内価格 ÷ (海外価格 × レート) − 1です。国内13,000,000円、海外82,000ドル、レート158円なら0.34%です。同じ価格でもレートを156円にすると1.63%になるので、どのレートを使ったかをあわせて見る必要があります。

    価格差があれば、移すだけで利益になりますか?

    なりません。両方の取引手数料と出金手数料を引く必要があります。海外0.1%、国内0.1%、出金0.0002枚でBTC 1枚を移すと損益分岐の価格差は0.22%で、0.05枚だけ移すと0.60%まで上がります。価格差が損益分岐より大きいときだけ利益が残ります。

    レートはどの値を入れればよいですか?

    実際にお金を替えるときの値を入れます。銀行などの公表レートなら為替基準の価格差、国内取引所のテザー(USDT)の円価格ならテザー基準の価格差が出ます。海外でUSDTを使って買い、国内で売った円でまたUSDTを買って戻る往復なら、テザーの円価格のほうが実際の費用に近くなります。

    出金手数料はなぜ枚数で入れるのですか?

    取引所は出金のとき、金額の割合ではなく暗号資産の枚数で手数料を引くことが多いためです。この記事の0.0002枚は計算のための例で、取引所で確認した値ではありません。計算機は、引かれる暗号資産を売る側の価格で手数料の金額に直して表示します。

    少額を移すと、なぜ損が出ますか?

    出金手数料が数量に関係なく定額だからです。価格差0.34%で1枚を移すと15,447円が残りますが、0.05枚は−1,695円です。結果の「損益分岐の数量」の行が、出金手数料をまかなえる最小の数量(この例は約0.144枚)を示します。

    すでに持っている暗号資産を別の取引所へ移して売るときにも使えますか?

    使えます。暗号資産がある取引所を買う側として、その取引所の取引手数料を0にして入れると、今の取引所の価格で売った額と、移して売った額の差が純利益として出ます。

    送金できないことはありますか?

    あります。取引所は、送る相手の取引所や送金の内容によって、情報の確認や通知を求めたり、出金を制限したりすることがあります。ウォレットの点検で入出金が止まることもあります。手続きは取引所ごとに違うので、送る側の出金画面と案内で先に確かめてください。

    移して出した利益に税金はかかりますか?

    国税庁によると、暗号資産の取引で生じた利益は所得税の課税対象で、原則として雑所得(その他雑所得)に区分されます(2026-10-16 確認)。暗号資産どうしの交換も譲渡に当たり、購入・売却の手数料は取得価額や必要経費の計算に関係します。この計算機は税金を含めないので、申告は国税庁の案内や税理士に確認してください。