360 km走って22.5 L入ったなら、燃費は16.00 km/Lです
燃費は、走った距離を、その間に使った燃料の量で割った値です。満タン給油のあと360 km走り、次の満タン給油で22.5 L入ったなら、360 ÷ 22.5 = 16.00 km/Lになります。同じ記録を100 kmあたりの燃料に直すと、22.5 ÷ 360 × 100 = 6.25 L/100 kmです。この測り方が、いわゆる「満タン法」です。
上の計算機に入っている例は、3回分の満タン給油の記録です。420 kmで24.6 L、380 kmで21.1 L、455 kmで27.8 Lを入れたので、合計1,255 kmを走る間に73.5 Lを使い、平均燃費は1,255 ÷ 73.5 = 17.07 km/Lです。カタログ燃費(WLTCモード)が19.4 km/Lの車なら、その88.0%にあたります。レギュラー170.2円/Lで計算すると、1 kmあたり9.97円、3区間の燃料代は12,510円です。以下では、実燃費を測るタイミングと手順、複数回の平均の出し方、金額から計算する方法、単位の換算、カタログ燃費との違い、1 kmあたりの燃料代を順に説明します。
実燃費は、どんなときに測るとよいですか?
- クルマの状態が気になるとき: いつもの通勤ルートで燃費が目に見えて落ちたなら、タイヤの空気圧、トランクの荷物、点検の時期を見直すきっかけになります。1回の数字より、複数区間を合算した平均を以前と比べるほうが、判断がぶれません。
- 運転のしかたを変えた効果を見たいとき: 米国エネルギー省・環境保護庁のFuelEconomy.govは、荒い運転は高速道路で燃費を約15~30%、発進と停止を繰り返す道で10~40%下げることがあると案内しています。変える前の数区間と、変えたあとの数区間の平均を並べると、差が数字で見えます。
- ガソリン代の予算を立てるとき: カタログ燃費は決まった試験条件で測った値なので、ふだんの走り方の燃費とずれることがあります。自分のクルマで測った実燃費をガソリン代計算機に入れると、旅行や通勤の予算が現実に近づきます。
- メーターの平均燃費を信じてよいか確かめたいとき: 満タン給油の時にメーターの平均燃費をリセットしておき、次の満タン給油でこの計算機の結果と比べると、メーター表示が実際より良く出ていないかが分かります。
満タン法で実燃費を測る手順
実燃費をいちばん簡単に測る方法は、満タン給油から次の満タン給油までを1区間にすることです。FuelEconomy.govの燃費測定の案内も同じ手順で、タンクを満タンにして走行距離を控え、次に満タンにしたとき、走った距離を入れた燃料の量で割るよう説明しています。
| 手順 | やること | 例 |
|---|---|---|
| 1. 最初の満タン給油 | 給油ノズルが自動で止まるまで入れ、トリップメーターを0に戻すか、オドメーター(総走行距離)を控えます。 | 総走行距離 42,150 km |
| 2. いつも通りに運転 | タンクの半分以上の燃料を使うまで、普段どおり走ります。 | 通勤・買い物 |
| 3. 次の満タン給油 | 同じ方法で自動で止まるまで入れ、給油機に表示されたリットル数を控えます。 | 22.5 L |
| 4. 距離の確認 | トリップメーターの値を読むか、2回のオドメーターの差を求めます。 | 42,510 − 42,150 = 360 km |
| 5. 計算 | 走行距離 ÷ 給油量 | 360 ÷ 22.5 = 16.00 km/L |
大切なのは、始めと終わりを同じ基準で満タンにすることです。自動停止のあとに無理に足すと、その給油で終わる区間の給油量が増え、次の区間はその分減ります。給油量が多いほど、自動停止の位置が少し違うことで生じる誤差の割合は小さくなります。そのため、タンクを半分以上使ってから測ると結果が安定します。
複数回の給油の平均燃費
給油の記録が複数あるときは、区間ごとの燃費を足して個数で割るのではなく、走行距離の合計を給油量の合計で割ります。計算機で「区間を追加」して記録を入れると、この方法で平均を出します。
| 区間 | 走行距離 | 給油量 | 区間の燃費 |
|---|---|---|---|
| 区間1 | 300 km | 20 L | 15.00 km/L |
| 区間2 | 300 km | 30 L | 10.00 km/L |
| 区間の燃費の単純平均(誤った方法) | - | - | 12.50 km/L |
| 合算平均(正しい方法) | 600 km | 50 L | 12.00 km/L |
単純平均が高く出るのは、燃料を20 L使った区間と30 L使った区間を同じ重さで数えるからです。実際は600 kmを走る間に50 L使ったので、1 Lで12 km走ったことになります。計算機の例の3区間のように区間ごとの燃費が近ければ、単純平均(17.15 km/L)と合算平均(17.07 km/L)の差は小さくなります。ただし、高速道路の長距離と市街地の短距離が混ざると、差は大きくなります。
途中で少しだけ給油した記録が挟まっているときは、その給油を別に計算しません。満タン → 給油 → 満タンの順だったなら、前の満タン給油から後の満タン給油までを1区間とみなし、その間に入れたリットル数をすべて足して給油量に入れます。
金額しか分からないとき
「5,000円分」のように金額で給油して、リットル数を控えていないときは、給油量の入力を「支払金額」に切り替え、燃料価格の欄にリットルあたりの価格を入れてください。計算機が支払金額 ÷ リットルあたり価格で給油量を求め、燃費を計算します。5,000円をレギュラー170.2円/Lで入れたなら、5,000 ÷ 170.2 = 29.38 Lで、その間に450 km走っていれば燃費は15.32 km/Lです。
ただし、リットルあたりの価格はスタンドや日によって違います。割引や会員値引き、ポイントを使った後の金額で割ると、実際より少ないリットル数が出ます。金額と価格は、割引前の金額と割引前の価格のように、同じ基準のものを入れてください。レシートや給油機の表示にリットル数があるなら、その数字を使うほうが正確です。
km/L・L/100 km・mpgの換算
日本では1 Lで走れる距離(km/L)を使いますが、欧州では100 km走るのに必要な燃料(L/100 km)、米国では1ガロンで走れるマイル(mpg)が使われます。L/100 kmは100 ÷ km/Lで求め、mpgは1マイル = 1.609344 km、1米ガロン = 3.785411784 L、1英ガロン = 4.54609 L(NIST SP 811)で換算します。米国のmpgは km/L × 2.352、英国のmpgは km/L × 2.825です。
| km/L | L/100 km | 米国mpg | 英国mpg |
|---|---|---|---|
| 8 | 12.50 | 18.82 | 22.60 |
| 10 | 10.00 | 23.52 | 28.25 |
| 12 | 8.33 | 28.23 | 33.90 |
| 15 | 6.67 | 35.28 | 42.37 |
| 20 | 5.00 | 47.04 | 56.50 |
| 25 | 4.00 | 58.80 | 70.62 |
英ガロンは米ガロンより約1.2倍大きいので、同じクルマの燃費でも英国のmpgでは約20%高く表記されます。海外のレビューに出てくるmpgを比べるときは、どちらの国の基準かを先に確認してください。L/100 kmは数字が小さいほど燃料を使わないので、km/Lやmpgとは大小の向きが逆になります。
カタログ燃費(WLTCモード)と実燃費はなぜ違うのですか?
国土交通省の資料(2017年3月)によると、日本では「市街地」「郊外」「高速道路」といった走行モードで構成された国際的な試験法である「WLTCモード」という燃費の測定方法が導入され、構成する3つの走行モードごとの燃費がカタログや展示車に表示されることになりました。カタログに載っているWLTCモード燃費は、この試験法で測った値です。
一方、同じく国土交通省の別の資料は、カタログに記載された燃費と、ユーザーが実際に使ったときの燃費(実燃費)との間に乖離があり、その主な要因は、走行環境や運転方法が試験法と異なることだと説明しています。試験は決まった条件で行うため、道路の混み具合、気温、エアコンの使い方、荷物の量が違う普段の運転とは、そもそも同じになりません。
| 項目 | 値 | 計算 |
|---|---|---|
| カタログ燃費(WLTCモード) | 19.4 km/L | カタログの値 |
| 実燃費(3区間の合算) | 17.07 km/L | 1,255 ÷ 73.5 |
| カタログ燃費に対する割合 | 88.0% | 17.07 ÷ 19.4 |
| 差 | −2.33 km/L | 17.07 − 19.4 |
計算機の「カタログ燃費との比較」は、この差を目安として見るための数字です。割合が低いからといって、故障や不具合があるとは限りません。短距離の繰り返しや渋滞が多い使い方では、実燃費が低くなりやすい一方、条件が良ければカタログ燃費に近づくこともあります。
メーターに出る平均燃費も、給油の記録とは違う数字になることがあります。クルマが自分で計算して表示する値で、計算の方法や期間が異なるためです。2つを比べるなら、満タン給油のタイミングでメーターをリセットして、区間をそろえてください。
燃費と燃料価格で見る、1 kmあたりの燃料代
1 kmあたりの燃料代は、リットルあたり価格 ÷ 燃費です。下の表は、資源エネルギー庁の石油製品価格調査(2026年10月5日調査)の全国平均(レギュラー170.2円、ハイオク181.0円、軽油159.6円/L)で計算しました。同じ燃費でも、燃料価格が違えば1 kmあたりの燃料代は変わります。ただし、ハイオク仕様車や軽油を使うディーゼル車は、同じクラスのレギュラー車と燃費が違うのが普通なので、同じ行の3つの値は燃料価格だけを入れ替えた参考値です。
| 燃費 | レギュラー | ハイオク | 軽油 |
|---|---|---|---|
| 8 km/L | 21.28円 | 22.63円 | 19.95円 |
| 10 km/L | 17.02円 | 18.10円 | 15.96円 |
| 12 km/L | 14.18円 | 15.08円 | 13.30円 |
| 15 km/L | 11.35円 | 12.07円 | 10.64円 |
| 20 km/L | 8.51円 | 9.05円 | 7.98円 |
レギュラー車の燃費が10 km/Lから12 km/Lに上がると、1 kmあたりの燃料代は17.02円から14.18円に下がります。年間10,000 kmを走るなら、170.2 × 10,000 × (1/10 − 1/12) = 約28,367円の節約です。測った燃費で次の旅行や通勤のガソリン代を見積もりたいときは、結果の下にある「この燃費でガソリン代を計算」ボタンを押してください。燃費がガソリン代計算機に引き継がれます。
間違えやすいポイント
- 区間の最初に入れたリットル数を使う: 給油量の欄には、区間を終えるときにもう一度満タンにした分のリットル数を入れます。最初の満タン給油のリットル数は、その前の区間で使った燃料です。
- 途中で少しだけ入れた給油を1区間にする: 満タンでない状態で終わる区間では、使った燃料と入れた燃料が一致しません。次の満タン給油までまとめて、1区間として入れてください。
- 区間の燃費を単純平均する: 平均は総走行距離 ÷ 総給油量です。300 km・20 Lと300 km・30 Lの平均は12.5 km/Lではなく、12 km/Lです。
- リットルの欄に支払金額を入れる: 5,000のように2,000を超える数字は給油量の範囲(2,000 L以下)を超えてエラーになり、1,500のように範囲内の数字でも、燃費が1 Lあたり2 kmを下回るか50 kmを超えると確認の案内が出ます。金額で入れるなら、給油量の入力を「支払金額」に切り替えてください。
- 短い区間1回だけで判断する: 50 kmの区間で、給油機が止まる位置が0.5 Lずれるだけで、4 Lなら12.50 km/L、4.5 Lなら11.11 km/Lに変わります。短い記録は、複数を合算して見てください。
限界と注意
- 入力した給油の記録だけを計算し、記録は保存しません。同じ記録をもう一度開くには、「リンクをコピー」で得たアドレスを保管してください。入力値はアドレスにだけ含まれ、サーバーには送信されません。
- 電気自動車のkm/kWhや燃料電池車のkm/kgは単位が違うため、計算の対象外です。プラグインハイブリッド車は、充電した電気で走った距離までリットルで割ることになり、実際の燃料効率より高く出ます。
- 給油機の自動停止位置、天候、荷物、エアコンの使用によって、同じクルマでも区間ごとに燃費は変わります。1区間の値は、その区間だけの結果です。
- カタログ燃費との割合は、試験条件と実際の道路との差を見る目安であり、故障や不具合を判定するものではありません。
- 燃料価格のボタンはリアルタイムの相場ではなく、資源エネルギー庁の2026年10月5日調査の全国平均です。給油したスタンドの価格が違うなら、直接入力してください。
基準日 燃料価格は資源エネルギー庁「石油製品価格調査」の2026年10月5日調査の全国平均で、ガソリン代計算機と同じ値です。単位の換算係数はNIST SP 811 付録 B.9の値、WLTCモードと実燃費の乖離は国土交通省の資料(2017年3月ほか)に基づいています。
出典
- 01資源エネルギー庁「石油製品価格調査」給油所小売価格の週次調査。2026年10月5日調査の全国平均はレギュラー170.2円/L、軽油159.6円/L、ハイオク181.0円/L(計算機の初期値)
- 02国土交通省(2017年3月)「WLTCモード」導入に関する資料「市街地」「郊外」「高速道路」といった走行モードで構成された国際的な試験法であるWLTCモードを国内に導入し、3つの走行モードごとの燃費をカタログや展示車に表示する
- 03国土交通省: カタログ燃費と実燃費の乖離に関する資料カタログに記載された燃費と実際に使用した際の燃費(実燃費)の間に乖離があり、主な要因は走行環境や運転方法が試験法と異なること
- 04NIST Special Publication 811, Appendix B.9: Factors for units listed by kind of quantitymile per gallon(U.S.) → km/L 0.4251437、L/100km = 235.215 ÷ mpg、1マイル = 1.609344 km、1米ガロン = 3.785411784 L、1英ガロン = 4.54609 L
- 05FuelEconomy.gov(米国エネルギー省・環境保護庁): Calculate Your MPGタンクを満タンにして走行距離を控え、次に満タンにしたとき、走ったマイルを入れたガロン数で割る(例: 356.2マイル ÷ 13.5ガロン = 26.4mpg)
- 06FuelEconomy.gov: Driving More Efficiently荒い運転は高速道路で燃費を約15~30%、発進と停止を繰り返す道で10~40%下げることがある
よくある質問
燃費はどう計算しますか?
走行距離を、その間に使った燃料の量で割ります。満タン給油のあと360 km走り、次の満タン給油で22.5 L入ったなら、360 ÷ 22.5 = 16.00 km/Lです。同じ記録を100 kmあたりにすると、22.5 ÷ 360 × 100 = 6.25 Lです。
複数回の給油の平均燃費はどう求めますか?
区間の燃費を足して個数で割るのではなく、走行距離の合計を給油量の合計で割ります。300 kmで20 L(15 km/L)と300 kmで30 L(10 km/L)を合わせると、単純平均の12.5 km/Lではなく、600 km ÷ 50 L = 12 km/Lです。
支払金額しか分からなくても燃費は計算できますか?
リットルあたりの価格が分かれば計算できます。給油量の入力を支払金額に切り替え、燃料価格を入れると、金額 ÷ 価格でリットル数を求めます。5,000円をレギュラー170.2円/Lで入れたなら29.38 Lで、その間に450 km走っていれば燃費は15.32 km/Lです。レシートにリットル数があれば、そちらのほうが正確です。
満タンにしなかった給油があっても計算してよいですか?
その給油量をそのまま使うと、結果がずれます。途中で少しだけ入れた場合は、その給油を別に計算せず、次の満タン給油までの距離と、その間に入れたリットル数をすべて足して1区間として入れてください。区間の始めと終わりは、どちらも満タン給油にします。
カタログ燃費より低く出たら、クルマに問題がありますか?
この数字だけでは判断できません。国土交通省の資料は、カタログの燃費と実際に使ったときの燃費(実燃費)の間には乖離があり、その主な要因は走行環境や運転方法が試験法と異なることだと説明しています。似た条件の複数区間を合算した平均が、普段より落ちていないかを見てください。
km/LをL/100 kmやmpgに換算するには?
L/100 kmは100 ÷ km/Lです。米国基準のmpgは km/L × 2.352、英国基準のmpgは km/L × 2.825です。12.5 km/Lは8.00 L/100 km、米国29.40 mpg、英国35.31 mpgです。海外の資料にあるmpgは、どちらの国のガロンかを先に確認してください。
メーターの平均燃費と結果が違うのはなぜですか?
メーターの平均燃費は、クルマが自分で計算して表示する値なので、計算の方法や期間が給油の記録と違うことがあります。比べるときは、満タン給油の時にメーターの平均燃費をリセットし、次の満タン給油でこの計算機の結果と並べてください。
1 kmあたりの燃料代はどう計算しますか?
リットルあたりの燃料価格を燃費で割ります。燃費12 km/Lの車にレギュラー170.2円/L(資源エネルギー庁 2026年10月5日調査の全国平均)を入れると1 kmあたり14.18円で、1,000 km走れば約14,183円です。燃料価格の欄に価格を入れると、計算機がすぐに表示します。