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時間の価値計算ツール

年収500万円(週40時間・52週)なら、1時間は約2,404円、1分は約40円です。収入と、作業にかかる時間・頼む費用を入れると、自分でやる方と頼む方のどちらが安いか、何時間から頼む方が得か(損益分岐の時間)、頻度が高いと1年でいくら差が出るかがすぐに分かります。

最終更新 2026-10-24計算はブラウザ内だけで処理

① 自分の1時間の価値

収入の基準
額面(税込)か手取りのどちらかにそろえて比べてください。手元に残るお金で比べるなら手取りを入れます。賞与(ボーナス)がある人は、賞与を含めた年収を選んで入れると、1時間の価値が実態に近づきます。
年収・月給は、1年の勤務時間(週の勤務時間 × 勤務週数)で割ります。有給休暇や祝日で休む週を引くと、1時間の価値は高くなります。
通勤時間・仕事のための出費を入れる(実質時給)
令和3年社会生活基本調査では、平日に仕事があり、テレワークをしなかった有業者の通勤・通学時間は、1日平均1時間7分でした。
交通費やランチ代など、働かなければ使わないお金だけを入れます。
比べるときの基準

② 自分でやるか、頼むか

例
頼んでもかかる時間(注文・待ち時間・確認)があれば、その分を引いて入れます。
頼む費用を入れると、安い方と損益分岐の時間が出ます。自分でやるときの出費は、材料費や道具代のように、自分でやっても出ていくお金です。

    お金に換算した比較です。空いた時間に実際には収入を増やせない場合や、自分でやる楽しさ・仕上がりの差が大きい場合は、結論が変わることがあります。

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    年収500万円なら、1時間は約2,404円、1分は約40円です

    年収を1年間に働く時間で割ると、自分の1時間の価値(時間価値)が出ます。週40時間を52週働くと1年は2,080時間なので、年収500万円は1時間あたり約2,404円、1分あたり約40円、10分あたり約401円です。この値で、2時間30分かかる家の掃除を換算すると6,010円です。掃除代行が12,000円なら、自分でやる方が5,990円安く済みます。掃除に5時間より長くかかるなら、頼む方が安くなります。

    上の計算ツールでは、年収・月給・時給のうち手元にある数字から1時間の価値を出せます。通勤時間と仕事のための出費を入れた実質時給も計算します。作業にかかる時間、頼む費用、自分でやるときの材料費、頻度を入れると、安い方、損益分岐の時間、1年間の差額が分かり、かかる時間ごとの費用の変化をグラフで確認できます。

    時間価値を計算する理由

    お金の出入りは明細に残りますが、時間の出入りは記録されません。そのため、自分でやれば無料だと感じがちです。時間に値段を付けると、「自分でやるか、頼むか」のような、いつも勘で決めていた判断を同じ物差しで比べられます。次のような場面で役に立ちます。

    • 掃除・洗濯・組み立てを外注するか決めるとき: 外注費をかかる時間で割ると、「自分でやると1時間で節約できる額」が出ます。この額が自分の時給より大きければ自分でやる方が、小さければ頼む方が金銭面で有利です。
    • 自炊と宅配を比べるとき: 自分でやっても材料費がかかることを忘れがちです。買い物と調理に1時間20分、材料費800円で、宅配が2,500円なら、年収500万円の場合、自分でやる側は4,005円になり、宅配より1,505円高くつきます。
    • 最安値探しや行列に並ぶとき: 30分かけて節約できる額が1,202円(年収500万円の30分の価値)より少なければ、時間価値で見ると損です。
    • 副業や残業の誘いを受けたとき: 提示された時給を、通勤まで含めた実質時給と比べると、今の仕事の実際の取り分と並べて判断できます。
    • 時間を買う出費をためらうとき: アメリカ・カナダ・デンマーク・オランダの6,271人を調べた研究では、時間を節約してくれるサービスにお金を使う人ほど、生活満足度が高いと答えました。同じ研究の現地実験でも、働く成人は、物を買った後より、時間を節約するためにお金を使った後の方が幸せだと答えました。

    機会費用と時間価値

    機会費用とは、ある選択をしたために選ばなかった選択肢のうち、最も価値の高いものの価値です。家の掃除に使う2時間30分の機会費用は、その時間にできたほかのことの中で、いちばん価値の高いものです。仕事を増やして稼げるなら、その収入が機会費用です。休んだり家族と過ごしたりする時間のほうが大切なら、その時間の価値になります。

    このツールは、その価値を時給で見積もります。経済学者ゲーリー・ベッカーは1965年の論文で、家庭内の活動の費用を、使ったお金と、その時間に稼げたはずの収入を合わせて考える枠組みを示しました。ツールの「時間価値」も同じ考え方です。ただし、月給が固定で空いた時間に収入を増やす手段がないなら、時給はあくまで目安であり、実際の機会費用は休息のような、お金に換えにくいものかもしれません。

    計算方法

    1. 1年の勤務時間 = 週の勤務時間 × 1年の勤務週数です。週40時間 × 52週 = 2,080時間です。
    2. 時給 = 年収 ÷ 1年の勤務時間です。月給は月給 × 12 ÷ 1年の勤務時間で換算し、時給を入れた場合はそのまま使います。1分の価値は時給 ÷ 60です。
    3. 実質時給 = (1年の収入 − 仕事のための出費 × 12) ÷ (1年の勤務時間 + 1年の通勤時間)です。1年の通勤時間は、往復の分 ÷ 60 × 週の出勤日数 × 1年の勤務週数です。
    4. 自分でやるときの費用 = 1分の価値 × かかる分数 + 自分でやるときの出費です。前半が時間価値です。
    5. 損益分岐の時間 = (頼む費用 − 自分でやるときの出費) ÷ 1分の価値です。かかる時間がこれより長ければ頼む方が安くなります。頼む費用が自分でやるときの出費以下なら、かかる時間にかかわらず頼む方が安くなります。
    6. 自分でやると1時間で節約できる額 = (頼む費用 − 自分でやるときの出費) ÷ かかる時間(時間)です。この額が比較に使った時給より大きければ、自分でやる方が得です。
    7. 1年 = 1回の費用 × 1年の回数です。毎日は365回、週3回は156回、毎週は52回、2週に1回は26回、毎月は12回として数えます。

    金額はすべて計算し終えてから円単位に丸めて表示し、安い方の判定も丸めた差額で行います。比較の基準を「実質時給」に変えると、上の4~6の「1分の価値」が実質時給 ÷ 60に切り替わります。

    年収別の1時間・1分の価値

    週40時間で計算しています。「48週」は、休暇や祝日で1年に4週休むと見た場合の値です。「通勤往復1時間7分」は、週5日出勤して1年の通勤時間約290時間を勤務時間に足した実質時給です。

    年収1時間(52週)1分10分1時間(48週)通勤往復1時間7分
    300万円1,442円24円240円1,563円1,266円
    400万円1,923円32円321円2,083円1,688円
    500万円2,404円40円401円2,604円2,109円
    600万円2,885円48円481円3,125円2,531円
    800万円3,846円64円641円4,167円3,375円
    1,000万円4,808円80円801円5,208円4,219円

    令和8年度(2026年度)の地域別最低賃金は、全国加重平均で1,177円(改定前は1,121円)です。1分あたり約20円、10分あたり約196円にあたります。アルバイトなど時給で働く人は、収入の基準を「時給」に切り替えて入れてください。

    賞与・所定労働時間で時給は変わります

    日本の給与には、時間価値の計算をずらしやすい決まりごとがいくつかあります。

    • 賞与(ボーナス)を入れ忘れる: 月給35万円をそのまま月給として入れると、時給は2,019円です。年2回、合計140万円の賞与があれば、年収は560万円になり、時給は2,692円です。賞与がある人は「年収」を選び、賞与込みの金額を入れてください。
    • 所定労働時間と年間休日を確認する: 年間休日が120日で1日8時間なら、働く日は245日、1年の勤務時間は1,960時間(週40時間 × 49週と同じ)です。年収500万円なら時給は約2,551円になり、2,080時間で割った2,404円より高くなります。1年の勤務週数を49にして入れてください。
    • 残業と固定残業代: 固定残業代が年収に含まれているなら、その残業時間も勤務時間に足さないと時給が実態より高く出ます。残業が多い人は、週の勤務時間を実際の時間に直してください。
    • 額面と手取り: 年収は額面で示されることが多いのに対し、外注費は税金を払った後のお金で支払います。手元に残るお金で比べるなら手取りを入れます。

    場面別に比べると

    年収500万円(時給2,404円、1分約40円)で計算した例です。金額は計算例なので、実際の見積もりや宅配料金に置き換えてください。上の計算ツールの「例」ボタンで、最初の3行をそのまま読み込めます。

    作業かかる時間頼む費用自分でやるときの出費自分でやると安い方損益分岐の時間
    家の掃除 vs 掃除代行2時間30分12,000円0円6,010円自分でやる(5,990円安い)5時間
    買い物・夕食づくり vs 宅配1時間20分2,500円800円4,005円頼む(1,505円安い)42分
    本棚の組み立て vs 組立サービス3時間6,000円0円7,212円頼む(1,212円安い)2時間30分
    手洗い洗車 vs 洗車サービス1時間3,000円300円2,704円自分でやる(296円安い)1時間7分

    本棚の組み立ては、組立サービスが6,000円なら、2時間30分以内に終わらせる自信があるときだけ自分でやる方が安い、という意味です。同じ作業でも、手が速い人と初めての人では結論が変わるのはこのためです。

    頻度が高い作業は1年の合計で見る

    1回の差が小さくても、頻度の高い作業は1年で大きな差になります。上の掃除の例(2時間30分、代行12,000円)を、頻度ごとに1年の合計にすると次のとおりです。

    頻度1年の時間自分でやると頼むと自分でやる方が安い額
    1回2.5時間6,010円12,000円5,990円
    毎月(12回)30時間72,115円144,000円71,885円
    2週に1回(26回)65時間156,250円312,000円155,750円
    毎週(52回)130時間312,500円624,000円311,500円

    反対に、頼む方が安い作業は、頻度が高いほど損が大きくなります。買い物・夕食づくりの例を週3回行うと、1年で208時間かかり、宅配より234,800円多くかかります。もちろん、手作りの味や健康のように、この数字に入らない利点があるなら、その価値と見比べて判断してください。

    日々の生活時間と通勤時間

    総務省統計局の令和3年(2021年)社会生活基本調査によると、1日の「家事関連」の時間は、調査対象者全体の平均で2時間10分です(週全体、行わなかった人を含む平均)。1年にすると約791時間で、年収500万円の時給2,404円で換算すると1,901,042円、令和8年度の最低賃金の全国加重平均1,177円で換算すると930,811円です。

    通勤の時間も無視できません。同じ調査で、平日に仕事があり、テレワークをしなかった有業者の通勤・通学時間は、1日平均1時間7分でした(テレワークをした人は4分)。週5日・52週で換算すると1年に約290時間で、これを勤務時間に足すと、年収500万円の実質時給は2,404円から2,109円へ、12.2%下がります。なお、調査対象者全体の週全体の平均では、通勤・通学は1日31分です。

    間違えやすいところ

    • 額面と手取りを混ぜる: 年収は額面、外注費は税引き後のお金で支払います。自分の財布から出るお金同士で比べるなら、手取りを入れるほうが正確です。どちらにせよ、同じ基準にそろえることが大切です。
    • 賞与を入れずに月給だけで計算する: 上の例のように賞与が年収の4分の1を占める人は、月給だけで計算すると1時間の価値を4分の1ほど低く見積もってしまいます。
    • 自分でやるときの出費を忘れる: 自炊と宅配の比較で材料費を抜くと、自分でやる側が3,205円になって宅配の2,500円との差は705円しかないように見えますが、材料費800円を入れると差は1,505円になります。
    • 頼んでもかかる時間を忘れる: 業者を探す、待つ、仕上がりを確認するといった時間があるなら、かかる時間からその分を引いて入れないと、公平な比較になりません。
    • 節約した時間が自動的にお金になると考える: 月給が固定なら、掃除を頼んで空いた2時間30分で収入が増えるわけではありません。その場合は、「このお金を払って2時間30分の休みを買う価値があるか」という問いに読み替えてください。
    • 1回だけ見て決める: 毎週やる作業は1年の合計を見てください。1回に2,000円の差でも、1年で10万円を超えます。

    限界と注意点

    • 時給は1年の平均です。残業代、成果給、副業のように、もう1時間働いたときに実際に稼げる額とは違う場合があります。
    • 税金や社会保険料は計算しません。手取りで比べたいときは、手取りの金額を入れてください。
    • 仕上がりの質、失敗ややり直しのリスク、自分でやる楽しさ、学べる効果は数字に入りません。
    • 通勤時間は毎週同じと見なします。在宅勤務が混ざる場合は、週の出勤日数を減らして入れてください。
    • 1年の勤務週数は1~52の整数だけ受け付けます。入力した値はブラウザの中だけで計算し、リンクには数字だけを入れて、作業の名前は入れません。

    基準日 2026-10-15に、総務省統計局の調査結果は要約PDFの本文と表の数値を、厚生労働省の最低賃金は令和8年度地域別最低賃金全国一覧のPDFの本文を確認しました。最低賃金は審議会の答申額で、発効日は都道府県ごとに異なります(東京都は2026年10月1日、全国では2026年10月1日から12月2日の間)。

    出典

    よくある質問

    年収500万円なら、自分の1時間はいくらですか?

    週40時間 × 52週 = 2,080時間で割ると、1時間は約2,404円、1分は約40円です。休暇や祝日で4週休むと見て48週(1,920時間)で割れば、1時間は約2,604円になります。通勤往復1時間7分を勤務時間に足した実質時給は約2,109円です。参考までに、令和8年度の最低賃金の全国加重平均1,177円は、1分あたり約20円にあたります。

    賞与や所定労働時間がある場合、どう入れればよいですか?

    賞与がある人は「年収」を選び、賞与込みの金額を入れてください。月給35万円を月給のまま入れると時給は2,019円ですが、年2回合計140万円の賞与があれば年収は560万円で、時給は2,692円です。年間休日が120日で1日8時間なら、1年の勤務時間は1,960時間(週40時間 × 49週)なので、年収500万円の時給は約2,551円になります。1年の勤務週数を49にして入れてください。

    自分でやるか頼むかは、どう決めますか?

    (頼む費用 − 自分でやるときの出費) ÷ かかる時間で「自分でやると1時間で節約できる額」を出し、自分の時給と比べます。掃除代行が12,000円で、自分でやると2時間30分かかるなら、12,000 ÷ 2.5 = 4,800円で、年収500万円の時給2,404円より大きいため、自分でやる方が5,990円安く済みます。

    損益分岐の時間とは何ですか?

    自分でやる費用と頼む費用が等しくなる、かかる時間です。(頼む費用 − 自分でやるときの出費) ÷ 1分の価値で求めます。年収500万円(1分約40円)で掃除代行が12,000円なら約5時間で、掃除がこれより長くかかるなら頼む方が安くなります。

    実質時給はどう計算しますか?

    (1年の収入 − 仕事のための出費 × 12) ÷ (1年の勤務時間 + 1年の通勤時間)です。年収500万円で、通勤が往復1時間7分、週5日、52週なら1年の通勤時間は約290時間になり、5,000,000 ÷ 約2,370時間 = 約2,109円で、時給より12.2%低くなります。

    額面と手取りのどちらを入れればよいですか?

    掃除代行や宅配のように、実際に支払う金額と比べるなら、手取りの方が正確です。業務の単価や副業の提示額のように、税込みの金額同士で比べるなら、額面を入れても構いません。大切なのは、収入と費用を同じ基準にそろえることです。

    空いた時間に収入を増やせなくても、時給で計算してよいですか?

    月給が固定なら、節約した時間がそのままお金になるわけではありません。その場合、結果は「このお金を払って、その分の休みや家族との時間を買う価値があるか」を判断する目安として読んでください。4か国の6,271人を調べた研究(Whillans ほか 2017)では、時間を節約するサービスにお金を使う人ほど、生活満足度が高いという結果でした。

    毎週やる作業は、どう比べますか?

    「頻度」を選ぶと、1年の合計が表示されます。掃除(2時間30分、代行12,000円)を2週に1回行うと、1年で65時間かかり、自分でやると156,250円、頼むと312,000円で、差は155,750円です。毎週なら1年130時間で、差は311,500円です。