時刻を分に直して行ごとの長さを出し、休憩を引いて合計します
9:00〜12:00と13:00〜18:00を足すと3時間と5時間で8時間です。行が増えると暗算は難しくなるので、時刻はすべて0時からの経過分に直して計算します。終了が開始より早い行は翌日に終わったものとして1日(1,440分)を足し、休憩があればその行から引きます。最後に行ごとの残り時間をすべて足し、時間と分に直して表示します。
計算機を開いたときの例は、1週間の勤務記録です。月・火は9:00〜18:00から休憩1時間を引いて各8時間、水は9:00〜20:00から1時間を引いて10時間、木は14:00〜17:30で3時間30分、金は22:00に始まって翌7:00に終わるので、休憩を引いて8時間です。土は時刻を入れず、長さの1時間30分だけを入れています。すべて足すと39時間(2,340分、小数で39.00時間)で、引いた休憩は4時間なので、休憩込みでは43時間になります。目盛りバーでは行ごとのかたまりがつながり、目標の40時間の線の手前で止まります。
複数の区間を足したくなる場面
時間の記録は、ひとかたまりではなく細かく分かれて残ることが多いものです。全部を足した値が必要になるのは、たとえば次のような場面です。
- 1週間の労働時間を確かめる: 労働基準法第32条は、休憩時間を除き1週間について40時間、1日について8時間を超えて働かせてはならないと定めています。出退勤の記録と休憩を入れると、今週が40時間にどれだけ近いかが目標の線で分かります。なお、期間を平均して計算する変形労働時間制(第32条の2など)のような別の定めもあるため、この計算機は合計を出すだけで、法に合うかどうかは判定しません。
- 時給で働く仕事の給与を見直す: アルバイトやパートの給与は勤務時間に比例します。明細の勤務時間が自分の記録の合計と合っているかを、先に確かめておくと安心です。
- 勉強や作業の時間を項目別に見る: 科目やプロジェクトの名前を項目欄に書くと、同じ名前の行がまとまり、項目ごとの合計と割合が出ます。講座の動画のように長さしか分からない時間は「長さの行」で入れます。
- 時間単位で請求する仕事: 業務委託、相談、講師などで働いた時間を請求する書式では、1時間30分を1.50時間のように小数で書くことがあります。合計の小数の時間がその値です。
- 会議・通話・動画の長さを集める: 1時間45分、2時間20分のように長さだけの記録も、時間と分を別々に入れればそのまま足せます。
計算のしかた
- 時刻を分に直します。 9:30は9 × 60 + 30 = 570分、18:00は1,080分です。
- 行の長さを出します。 終了から開始を引きます。9:30〜18:00は1,080 − 570 = 510分です。
- 終了が開始より早ければ1日を足します。 22:00〜7:00は420 + 1,440 − 1,320 = 540分、9時間です。開始と終了が同じ行は、0分なのか24時間なのか分からないので、「24時間として数える」を押したときだけ1日と数えます。
- 休憩を引きます。 540分から休憩60分を引くと480分です。休憩が行の長さ以上のときは入力の誤りとみなし、その行は足しません。
- 全部の行を足して、時間と分に戻します。 合計の分を60で割った商が時間、余りが分です。小数の時間は合計の分 ÷ 60です。
行の時間 = (終了 − 開始、終了が早ければ + 1,440) − 休憩 · 合計 = Σ 行の時間 · 小数の時間 = 合計の分 ÷ 60
長さの行は時間 × 60 + 分です。片方の欄だけ入れたときは、もう片方を0として扱います。分の欄に90と入れても、1時間30分として足します。
1週間の勤務記録の例
計算機の最初の画面と同じ記録です。累計は上から順に行の時間を足した値で、目盛りバーで各かたまりが終わる位置と一致します。
| 曜日 | 出勤〜退勤 | 休憩 | 勤務時間 | 累計 |
|---|---|---|---|---|
| 月 | 9:00〜18:00 | 1時間 | 8時間 | 8時間 |
| 火 | 9:00〜18:00 | 1時間 | 8時間 | 16時間 |
| 水 | 9:00〜20:00 | 1時間 | 10時間 | 26時間 |
| 木 | 14:00〜17:30 | なし | 3時間30分 | 29時間30分 |
| 金 | 22:00〜翌7:00 | 1時間 | 8時間 | 37時間30分 |
| 土 | 長さ 1時間30分 | — | 1時間30分 | 39時間 |
| 合計 | 4時間 | 39時間 | 入れてみる |
週の合計39時間は40時間より少ないものの、水曜の10時間は1日8時間を2時間超えています。第32条は第1項で1週間、第2項で1日の上限を別々に定めているため、週の合計だけを見て問題ないと判断することはできません。金曜の夜勤のように日をまたぐ勤務は、開始した日の行に1本で入れれば足りますが、この計算機は深夜の時間帯を別に分けて数えません。
休憩時間を引く基準
第32条は、1週間の上限も1日の上限も「休憩時間を除き」と書いています。出勤から退勤までの長さから休憩を引いた時間が、上限と比べる労働時間です。休憩をどれだけ与えるかは第34条第1項が定めており、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間を、労働時間の途中に与えなければなりません。
| 出勤〜退勤 | 休憩 | 労働時間 | 第34条第1項 |
|---|---|---|---|
| 9:00〜15:00 | なし | 6時間 | 6時間を超えないので、この項の休憩は不要 |
| 9:00〜17:45 | 45分 | 8時間 | 6時間を超えるので45分以上(8時間ちょうどは超えない) |
| 9:00〜19:00 | 1時間 | 9時間 | 8時間を超えるので1時間以上 |
同じ条の第3項は、休憩時間を自由に利用させなければならないと定めています。したがって、電話番をしながらの昼休みのように自由に過ごせない時間は、休憩の欄には入れません。
計算機は、休憩の欄に入れた時間だけを引きます。法律が定める最低限の休憩を自動で引いたり、入れた休憩が条文に合っているかを判定したりはしません。昼休みの時刻が決まっているなら、9:00〜12:00と13:00〜18:00の2行に分けて入れても結果は同じです。
分を小数の時間に直す表
給与や請求の書式では、時間を小数で書くことが多くあります。分 ÷ 60を小数第3位で四捨五入した値です。丸めた値をもう一度足すと誤差がたまるので、複数の記録を合わせるときは分で足して、最後に一度だけ直してください。
| 分 | 小数の時間 | 分 | 小数の時間 |
|---|---|---|---|
| 5分 | 0.08 | 25分 | 0.42 |
| 6分 | 0.10 | 30分 | 0.50 |
| 10分 | 0.17 | 40分 | 0.67 |
| 12分 | 0.20 | 45分 | 0.75 |
| 15分 | 0.25 | 50分 | 0.83 |
| 20分 | 0.33 | 55分 | 0.92 |
6分はちょうど0.1時間なので、6分単位で記録すると小数第1位できれいに割り切れます。逆に小数の時間を分に直すときは、小数部分に60を掛けます。7.75時間は0.75 × 60 = 45分なので、7時間45分です。
Excelで勤務時間を合計する
記録が表にあるなら、A列に開始、B列に終了、C列に休憩(分)を置き、D列で行の時間を求めます。Excelは1日を1として時刻を扱うため、休憩の分は1,440で割って引きます。
| セル | 式 | 意味 |
|---|---|---|
| D2 | =MOD(B2-A2,1)-C2/1440 | 終了 − 開始。0時をまたぐ場合はMODが1日を足し、休憩を引く |
| Dの合計 | =SUM(D2:D7) | セルの表示形式を [h]:mm にすると、24時間を超えても39:00のように表示される |
| 小数の時間 | =SUM(D2:D7)*24 | セルの表示形式を数値にすると39と表示される |
合計のセルを通常の時刻の表示形式(h:mm)にしたままだと、39時間は1日分が引かれて15:00と表示されます。Excelで時間の合計が思ったより小さく出るときは、たいていこの表示形式が原因です。長さしか分からない行(土曜の1時間30分)は、D列に1:30をそのまま入れれば足せます。
間違えやすい計算
- 1時間30分を1.30時間と書く: 小数の時間で0.30は18分です。1時間30分は1.50時間です。
- 日をまたぐ勤務を負の数で計算する: 22:00〜7:00を7 − 22で計算すると−15時間になります。1日を足せば9時間です。
- 休憩を二重に引く: 昼休みをすでに2行に分けて入れたなら、休憩の欄は空にします。分けた行のあいだの時間は、最初から足されません。
- 丸めた小数の時間をもう一度足す: 20分の記録が3つあるとき、0.33 × 3 = 0.99時間ではなく、60分、ちょうど1時間です。
- 重なった記録を1回だけ数えようとする: この計算機は行ごとに別々に足します。同じ時刻を2つのアプリに記録したなど、重なりを1回だけ数えたいときは、「重複を除く合計時間計算機」を使ってください。
限界と注意
- 時刻は1分単位で、行は50行まで入れられます。長さの行は、1行につき999時間まで受け付けます。
- 日付を受け付けないので、行どうしが重なっていてもそれぞれを足します。1行は24時間を超えられないため、それより長い記録は日ごとに分けて入れてください。
- 1日を常に24時間として扱います。時差のある記録は、同じ時間帯にそろえてから入れてください。
- 結果は入力した時間の合計にすぎず、労働時間として認められるか、時間外・深夜・休日の労働にあたるかの判定や、給与の計算ではありません。
- 入力値はこのブラウザの中だけで計算し、サーバーへの送信も保存もしません。「リンクをコピー」を押したときだけ、記録がアドレスに含まれます。
出典
- 01e-Gov法令検索: 労働基準法第32条(休憩時間を除き1週間40時間・1日8時間)、第34条(労働時間が6時間を超えれば45分、8時間を超えれば1時間の休憩を労働時間の途中に)
- 02Microsoft サポート: 日付または時刻として数値の書式を設定する経過時間の表示形式 [h]:mm(24時間を超える合計の表示)
- 03NIST SP 811 第5章 SI以外の単位表6: 1 h = 60 min = 3,600 s、1 d = 24 h
- 04WHATWG HTML標準: 時刻の入力(type=time)入力値は24時間制の「時:分」の文字列で、画面の表記は端末の設定に従うことがある
よくある質問
複数の時間帯の合計はどう求めますか?
時刻を0時からの経過分に直し、行ごとに終了から開始を引いて、休憩があればさらに引き、すべて足します。9:00〜12:00と13:00〜18:00なら180分と300分で、合計480分、つまり8時間です。
1時間45分と2時間20分のように、長さだけの記録も足せますか?
足せます。「長さの行」を追加して、時間と分を別々に入れてください。105分と140分で245分、つまり4時間5分です。時刻の行と長さの行を混ぜても、まとめて足します。
夜10時に始まり翌朝7時に終わる勤務は、どう入れますか?
開始22:00、終了7:00をそのまま入れてください。終了が開始より早いので、翌日に終わったものとして1日を足し、9時間と計算します。休憩を1時間入れると8時間です。
勤務時間を足すとき、休憩時間は引くべきですか?
労働基準法第32条は、1週間40時間・1日8時間を「休憩時間を除き」数えると定めています。第34条は、労働時間が6時間を超えれば45分以上、8時間を超えれば1時間以上の休憩を求めています。休憩の欄に入れた時間を、行ごとに引きます。
小数の時間39.50は、何時間何分ですか?
小数部分に60を掛けると分になります。0.50 × 60 = 30分なので、39時間30分です。逆に1時間30分を1.30と書くと、1時間18分になってしまうので注意してください。
同じ時間帯に重なった行は、1回だけ数えますか?
いいえ。日付を受け付けないため、同じ日の重複かどうか判断できず、行ごとに別々に足します。同じ時刻を2回記録したのなら、重複を除く合計時間計算機で重なりを1回だけ数えてください。
Excelで時間の合計が24時間を超えると、小さく表示されます。
合計のセルの表示形式がh:mmだと、24時間ごとに0へ戻り、39時間が15:00と表示されます。セルの表示形式を[h]:mmにすると39:00と表示され、合計に24を掛けると小数の時間になります。
入力した記録は保存されますか? 何行まで入れられますか?
記録はブラウザの中だけで計算し、保存しません。行は50行まで入れられ、「リンクをコピー」を押すと、今の記録と目標を含むアドレスを共有できます。