週間営業時間は、営業区間を足し合わせた合計です
週間営業時間とは、月曜日から日曜日までの間に、店が実際に開いている区間の長さをすべて足した値です。昼に営業して一度閉め、夜にもう一度開ける店では、最初の開店から最後の閉店までを一度に測ってはいけません。中休みの時間まで営業時間に含まれてしまうからです。
上の計算ツールに入っている例は、月曜日が休み、火〜木が11:00〜15:00と17:00〜22:00、金曜日が11:00〜15:00と17:00〜翌2:00、土曜日が12:00〜翌2:00、日曜日が12:00〜21:00の飲食店です。区間をすべて足すと週63時間で、1週間168時間の37.5%にあたります。曜日の行を押すとその下で開店・閉店を直せ、値を変えると時間盤の帯と下の営業時間のお知らせ文が一緒に変わります。
週間営業時間が必要になる場面
営業時間はお客さまに伝える情報であると同時に、人手と経費を見積もる目安でもあります。次のような場面では、先に1週間の合計を出しておくと判断が早くなります。
- シフトを組むとき: 例の店は週63時間、1日平均で10時間30分開いています。仕込みと片付けを含めると、1人の勤務だけでは営業時間を埋められません。何人を、どの時間帯に重ねて置くかを先に決められます。
- 営業1時間あたりの売上を比べるとき: 同じ週の売上でも、63時間で得た金額と45時間で得た金額では効率が違います。週の売上を週間営業時間で割ると、営業時間を延ばした効果があったかを確かめられます。
- 地図や予約サービスに営業時間を載せるとき: Googleビジネスプロフィールでは、中休みを同じ曜日の営業時間2件に分けて登録します。このツールの区間も同じ考え方なので、お知らせ文の曜日別の区間をそのまま入力できます。
- 営業時間を変える前: 月曜日の休みをなくす、金・土の深夜営業を短くするといった変更で、1週間に何時間増減するかを先に確かめます。下の比較表で、例の店の場合を見られます。
- 深夜0時以降も開けるか考えるとき: 0時を過ぎる営業が1週間に何時間あるかを数えておくと、届出の要否を確認する際の説明がしやすくなります。例の店では、金・土の翌2:00閉店の分で週4時間です。
計算方法
- 曜日ごとに状態を選びます。 開けない曜日は休業、1日中開ける曜日は24時間、それ以外は営業です。
- 営業区間を入れます。 開店はお客さまを迎え始める時刻、閉店は営業を終える時刻です。途中で閉めて再び開ける場合は、区間をもう1つ入れます。1日に3区間まで入れられます。
- 区間の長さを分で測ります。 時刻を分に直すと、9:30は9 × 60 + 30 = 570分、18:15は1,095分で、長さは1,095 − 570 = 525分 = 8時間45分です。
- 閉店が開店より早ければ、1日を足します。 22:00〜翌2:00は、120 + 1,440 − 1,320 = 240分 = 4時間です。この4時間は、開けた曜日にすべて入ります。閉店が0:00のときは、その日の24:00に閉めるものとして扱います。
- 曜日の合計と週の合計を足します。 区間の長さを足したものがその曜日の合計で、7日分の合計が週間営業時間です。営業日の平均は、週の合計を営業を始める曜日の数で割った値で、休業日は含めません。
- 重なりと空欄を確認します。 開店と閉店が同じ区間、空欄の時刻、重なり合う区間が1つでもあれば、週の合計は確定せず、どの区間を直すかを表示します。
中休みとは、同じ曜日の中で前の区間が終わってから次の区間が始まるまでの空きです。11:00〜15:00のあとに17:00〜22:00が続くなら中休みは2時間で、この時間は営業時間から除かれたまま、結果の「中休み」欄に別に足されます。
例の店の営業表を読み解く
| 曜日 | 営業区間 | 営業時間 | 中休み |
|---|---|---|---|
| 月 | 休業 | 0時間 | — |
| 火 | 11:00〜15:00、17:00〜22:00 | 9時間 | 2時間 |
| 水 | 11:00〜15:00、17:00〜22:00 | 9時間 | 2時間 |
| 木 | 11:00〜15:00、17:00〜22:00 | 9時間 | 2時間 |
| 金 | 11:00〜15:00、17:00〜翌2:00 | 13時間 | 2時間 |
| 土 | 12:00〜翌2:00 | 14時間 | — |
| 日 | 12:00〜21:00 | 9時間 | — |
| 合計 | 営業日6日 · 平均10時間30分 | 63時間 | 8時間 |
金曜日の17:00〜翌2:00は9時間なので、昼の4時間を足した金曜日の合計は13時間です。金曜の夜に始めた営業は土曜の午前2時に終わりますが、その2時間は土曜日の合計には入りません。土曜日は12:00にあらためて開け、翌2:00までの14時間を営業します。時間盤で土曜・日曜の行の先頭にある斜線が、前の晩から続いている分です。
63時間を営業日6日で割ると、平均は10時間30分です。ただ、いちばん長い土曜日(14時間)と、短い火〜木・日曜日(9時間)では5時間も差があります。お客さまには平均ではなく、曜日ごとの区間を伝えるほうが正確です。
深夜の閉店と日曜の夜はこう扱います
閉店の時刻が開店より早ければ、翌日に閉めるものとして計算します。月曜日の22:00〜翌2:00は、月曜の夜10時から火曜の午前2時までで、4時間すべてが月曜日の合計に入ります。日付が変わる0時で切り分けず、開けた曜日にまとめる方法です。そのため、火曜日を休業にしても、月曜の夜の営業が途中で切れることはありません。
翌朝に再び開ける区間と重ならないかも確認します。月曜日の22:00〜翌2:00と、火曜日の1:00〜5:00を一緒に入れると、火曜日の1:00〜2:00の1時間が重なります。火曜日の2:00〜5:00のように端が接するだけなら、重なりではありません。毎週くり返す営業表なので、日曜の夜の営業は同じ週の月曜の朝とつないで見ます。日曜日の22:00〜翌2:00と月曜日の1:00〜3:00は、月曜日の1:00〜2:00が重なります。
重なった時間は、二重に足すことも、勝手にまとめることもしません。時間盤に警告色の斜線で示し、どの2つの区間が重なっているかを知らせます。途中で閉めていないなら、2つの区間を1つにして入れてください。
営業時間を変えると何時間変わるか
例の店(週63時間)の営業表を1か所ずつ変えたとき、1週間の合計がどうなるかを計算しました。試したい案を計算ツールに入れれば、同じ方法で比べられます。
| 変更内容 | 週間営業時間 | 差 |
|---|---|---|
| 今の例 | 63時間 | — |
| 火〜金を中休みなしで通し営業 | 71時間 | +8時間 |
| 月曜日も火曜日と同じ営業にする | 72時間 | +9時間 |
| 金・土の閉店を翌2:00から24:00に | 59時間 | −4時間 |
| 日曜日も休業にする | 54時間 | −9時間 |
中休みをなくすと1週間で8時間増えますが、その時間帯のお客さまが少なければ、人件費だけが増えるおそれがあります。逆に金・土の深夜4時間を減らすと、営業時間は6%ほど減ります。減らした時間の売上が、その時間の人件費と光熱費を下回っていたなら、手元に残る額はかえって増えることもあります。
営業時間のお知らせ文の書き方
計算ツールの下にあるお知らせ文は、スケジュールが同じ曜日が続くとき、1行にまとめて表示します。3曜日以上は「火〜木」、2曜日は「土・日」のように書き、離れた曜日は同じスケジュールでも別に書きます。区間の間の休みは、括弧の中に中休みとして付けます。0時を過ぎる閉店は「翌2:00」と書いて午後2時(14:00)と区別し、ちょうど0時の閉店は「24:00」と書いてその日の始まりの0:00と区別します。
- ラストオーダー(L.O.)は閉店と別に書きます。 20:30に注文を締め切り、21:00に閉めるなら、閉店は21:00として入力し、お知らせ文の末尾に「L.O. 20:30」を付け足してください。
- 仕込みと清掃の時間は目的に合わせて決めます。 お客さま向けの案内には入れず、シフトや光熱費を見積もるときは、別の区間として計算したほうが正確です。
- 臨時休業は別に知らせます。 Googleビジネスプロフィールでは、祝日のような日を「特別営業時間」として別に登録します。毎週くり返す営業表と、一時的な変更を混ぜないでください。
深夜0時を過ぎて営業する場合の確認事項
営業時間そのものを一律に制限する全国共通の決まりはありませんが、深夜に酒類を提供する飲食店には、届出が求められる場合があります。この計算ツールは法令の適用を判定しないので、該当しそうな店では、結果と合わせて管轄の警察署に確認してください。
- 深夜における酒類提供飲食店営業: 京都府警察の案内では、バー、酒場その他お客さまに酒類を提供して営む営業を午前0時以降に営むものがこれにあたり、営むには公安委員会に届出書を提出する必要があります。ただし、営業の常態として、通常主食と認められる食事を提供して営む店は除かれます。届出の期限や必要書類は都道府県によって案内が異なる場合があるため、管轄の警察署で確認してください。
- 例の店の場合: 金曜日と土曜日に翌2:00まで営業するので、0時以降の営業は週4時間です。この店が主食を提供する食堂なのか、酒類が中心なのかによって扱いが変わるため、この数字だけで届出の要否は決まりません。
営業時間の表記では、0時を過ぎる閉店を「翌2:00」と書くと、「26:00」のような表記より読み違いが起こりにくくなります。ラストオーダーは閉店時刻とは別に「L.O. 1:30」のように添えます。
間違えやすい点
- 午前と午後を取り違えて入力する: 入力欄は端末の設定によって「午後 02:00」のように表示されることがあります。午前2時の閉店なのに14:00を入れると、合計が大きく減ります。結果が想定と違うときは、まず時間盤の帯の位置を見てください。
- 8時間30分を8.30時間と書く: 30分は0.5時間なので、8時間30分は小数で8.5時間です。結果には小数の時間が別に表示されるので、表計算ソフトなど別の表へ移すときはその値を使います。
- 最初の開店から最後の閉店までを一度に測る: 11:00〜22:00と入力すると、中休みの2時間まで営業時間に入り、1日9時間のはずが11時間になります。
- 24時間営業を0:00〜0:00で入れる: 開店と閉店が同じだとエラーになります。その曜日で「24時間」を選んでください。
- ラストオーダーを閉店として入れる: 最後の注文の時刻は、閉店時刻より早いことが多いものです。閉店は、実際に営業を終える時刻で入力します。
- 日をまたいだ早朝の営業が重なる: 金曜日の17:00〜翌2:00と、土曜日の0:00〜9:00を一緒に入れると、土曜日の0:00〜2:00が重なります。夜通し開けていたなら、金曜日の区間1つで入れるか、土曜日の区間を2:00から始めてください。
限界と注意
- 毎週くり返す営業表を計算します。特定の日付、祝日、年末年始、臨時休業は反映しません。
- 営業時間は従業員の労働時間や給与ではありません。休憩時間、仕込みと閉め作業の勤務、交代要員は別に計算が必要です。
- 1日は常に24時間として扱います。時計を変える制度がある地域のように、1日が23時間や25時間になる日は考慮しません。
- 時刻は1分単位、区間は1日に3つまでです。4つ以上に分けて開ける店は、近い区間をまとめて入れてください。
- 入力値はこのブラウザの中だけで計算し、サーバーには送りません。「リンクをコピー」を押したときだけ、営業表がアドレスに入ります。
出典
- 01NIST SP 811 第5章 SI以外の単位表6: 1分 = 60秒、1時間 = 60分、1日 = 24時間
- 02WHATWG HTML標準: 時刻入力(type=time)入力値は24時間制の「時:分」の文字列。画面表示は端末の設定に従うことがある
- 03Googleビジネスプロフィール ヘルプ: 営業時間中休みは同じ日に2件の入力、24時間営業、祝日などは特別営業時間
- 04京都府警察: 飲食店営業を営む皆さんへ午前0時以降に酒類を提供する営業は公安委員会への届出が必要。主食中心の店は除く
よくある質問
中休みはどのように引きますか?
休みの前後を2つの区間に分けて入れます。11:00〜15:00と17:00〜21:00を入れると1日の営業時間は8時間で、あいだの15:00〜17:00の2時間は合計から除かれ、中休み欄に別に足されます。1日に3区間まで入れられます。
夜10時に開けて午前2時に閉める場合、どの曜日に入りますか?
開けた曜日に22:00〜2:00として入れます。閉店が開店より早ければ翌日に閉めるものとして扱い、4時間すべてを開けた曜日に足します。時間盤では翌日の行の先頭に、斜線で続きが表示されます。
24時間営業は0:00〜0:00で入れますか?
いいえ。開店と閉店が同じだと0時間か終日か区別できないため、エラーになります。その曜日で「24時間」を選ぶと0:00から翌0:00までの24時間として計算され、7曜日すべてが24時間なら週168時間です。
0時ちょうどに閉める場合、閉店はどう入れますか?
閉店に0:00を入れると、その日の24:00に閉めるものとして読みます。17:00〜0:00は7時間で、翌日にまたぐ分はなく、お知らせ文にも「17:00〜24:00」と表示されます。
日曜の夜の営業と月曜の朝の営業が重なるかも確認しますか?
はい。毎週くり返す営業表なので、日曜の次は同じ週の月曜につなげて見ます。日曜日の22:00〜翌2:00と月曜日の1:00〜3:00を一緒に入れると、月曜日の1:00〜2:00の1時間が重なると知らせ、合計は確定しません。
営業日の平均に休業日は入りますか?
いいえ。営業日は営業を始める区間がある曜日の数で、平均は週間営業時間をその数で割ります。週63時間を6日営業すると、平均は10時間30分です。
お知らせ文で曜日はどうまとまりますか?
スケジュールが同じ曜日が続くときだけまとめます。3曜日以上は「火〜木」、2曜日は「土・日」のように書き、離れた曜日は同じ内容でも別に書きます。区間の間の休みは、括弧の中に中休みとして付きます。
祝日や年末年始の休みも反映しますか?
いいえ。このツールは毎週くり返す通常の営業表だけを扱います。年末年始や臨時休業はお知らせ文に別に書き足し、地図サービスでは特別営業時間などの機能で別に登録してください。