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BABIP計算機

打数・安打・本塁打・三振・犠飛を入力すると、インプレーの打球のうち安打になった割合(BABIP)がすぐに出ます。2026年のレギュラーシーズンのリーグ平均は、NPBが.288、MLBが.290、KBOが.317です。下のじょうご図は、実力が平均の選手でもインプレーの打球が少ないとBABIPがどれだけぶれるかを示すので、高いBABIPや低いBABIPが運だけでも出うる値かどうかをすぐに見当づけられます。

最終更新 2026-10-21計算はブラウザ内だけで処理
BABIP —
打球の内訳

運のじょうごインプレーの打球が増えるほど、運によるぶれの幅は狭くなります
平均との比較

比較リスト追加した成績はじょうご上に文字の点で表示され、押すと再び読み込めます。このブラウザにだけ保存されます。

    最終更新 2026-10-21入力値は保存しません

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    BABIPは、インプレーの打球のうち安打になった割合です

    BABIP(Batting Average on Balls In Play、読みは「バビップ」)は、フェア地域に飛んで守備が処理するチャンスのあった打球だけを取り出し、そのうち何本が安打になったかを見る指標です。式は(安打 − 本塁打) ÷ (打数 − 三振 − 本塁打 + 犠飛)です。MLB公式の用語集によると、計算では本塁打と三振のように相手の守備が関われない結果を除きます。用語集には、5打数2安打(本塁打1本、三振1つ)の打者の例があります。この打者が守備へ飛ばした打球は3つで、そのうち安打は1本なので、BABIPは.333です。

    上の計算機は、ボックススコアの1行をそのまま入力するだけで、BABIPに加えて、その値がどこから出たのか(除く記録と残るインプレーの打球)、リーグ平均との差、同じ標本数で運だけによってぶれうる範囲を1画面に表示します。2026年のレギュラーシーズンのリーグ平均は、NPBが.288、MLBが.290、KBOが.317です。投手の被BABIPも対戦打者数から計算でき、複数の選手や期間を比較リストに追加して同じ図に並べることもできます。

    BABIPを打率と分けて見る理由

    打率には三振も本塁打も混ざっています。そのため打率が急に上がったり下がったりしても、打球をとらえる力のためなのか、長打が増えたためなのか、インプレーの打球がたまたま野手の間を抜けたためなのかを区別できません。BABIPはその最後の部分だけを取り出して見せるので、次のような場面で役に立ちます。

    • シーズン序盤に打率が大きく跳ねたとき: 20試合で打率.325の打者でも、BABIPが.393なら、インプレーの打球がふだんより多く安打になった影響かもしれません。上の計算機の最初の画面がちょうどこの例で、インプレー61個では実力が平均の打者でもBABIPが.175〜.402の間でぶれることを併せて示します。平均のBABIP(.288)だったとすれば安打は19.6本で、実際の26本より6.4本少なく、打率は.245です(現在は.325)。
    • 投手の防御率が悪化したとき: FanGraphsは、投手はインプレーになったあとの結果をほとんどコントロールできず、投手のBABIPは守備と運の影響を強く受けると説明しています。被BABIPが平均より高いなら、失点が増えた理由の一部を守備や運に探せます。
    • 通算成績と今年の成績を比べるとき: MLB用語集がマイク・トラウトを例に挙げるように、強い打球を打てる打者は、リーグ平均より高いBABIPを長く保つことがあります。そこで比較の基準にリーグ平均ではなくその選手の通算BABIPを入れると、「いつもの本人」と比べられます。
    • 草野球・少年野球のスコアブックを集計するとき: 記録アプリやスコアブックに打数・安打・本塁打・三振・犠飛さえあれば、表を作らずにそのまま計算できます。

    使い方

    1. 打者か投手を選びます。打者は打数(AB)・安打(H)・本塁打(HR)・三振(SO)・犠飛(SF)の5項目、投手は対戦打者(TBF)・被安打・被本塁打・奪三振・与四球・与死球の6項目です。空欄は0として計算し、1,234のようにカンマ区切りで入力しても構いません。
    2. 打球の内訳バーを見ます。インプレー内の安打、インプレー内のアウト、除く記録(本塁打・三振。投手は四死球も)が長さで分かれ、上の括弧が分母(インプレーの打球)と分子(インプレー内の安打)を示します。バーの下の式には、入力した数字がそのまま入ります。
    3. 比較の基準を選びます。NPB・MLB・KBOの2026年・2025年のレギュラーシーズン平均から選ぶか、「自分で入力」にその選手の通算BABIPなどを.312のように入れます。投手を選ぶと選択肢の平均が投手向けの方式で計算し直した値に変わり、「自分で入力」を選ぶと文中の「平均」が「基準」に変わります。
    4. じょうごの図と判定文を読みます。濃い帯が68%、薄い帯が95%の範囲で、オレンジの点がこの成績です。点が薄い帯の内側なら、実力が平均の選手でも運だけで出うる値で、外側なら運だけではまれな値です。
    5. 比較リストに追加します。「この成績を追加」を押すとA〜Fの文字の点がじょうごに残り、リストの成績を押すと再び読み込めます。リストはこのブラウザにだけ保存され、「リンクをコピー」は今の成績を含むアドレスをコピーします。

    計算方法

    分子は安打 − 本塁打です。安打には単打から本塁打までがすべて含まれるので、本塁打を引くと、フェア地域の中でできた安打だけが残ります。分母は打数 − 三振 − 本塁打 + 犠飛です。MLB用語集では、安打・失策・野手選択で出塁した場合や、犠牲打ではない打球でアウトになった場合に打数が記録され、四球は打数に入りません。そこで、打数から打球のなかった三振と、守備が捕れなかった本塁打を引くと、インプレーの打球が残ります。犠飛は外野手が捕った飛球ですが打数に入らないため、分母にあらためて足します。

    投手の被BABIPは、対戦打者数(TBF)から与四球・与死球・奪三振・被本塁打を引いて分母を作ります。原則どおりなら犠打も分母から引くべきですが、リーグ記録室の投手の表には打数や犠打がないことが多くあります。FanGraphsも投手のデータでは犠打を分母から引けないと明記し、これは計算方法についての意見の違いではなくデータ上の限界(原文は「a data problem on our end」)だと説明しています。この計算機も同じ理由で犠打と犠飛をインプレーの打球に残し、そのかわり投手と比べるリーグ平均も、分母に犠打を足して同じ方式で計算し直しました(下のリーグ平均の項の2つ目の表)。結果は小数第4位を四捨五入して第3位まで表示し、1未満の値は野球の表記にならって先頭の0を省きます(.393)。

    例で計算してみる
    成績分子分母BABIP
    MLB用語集の例: 5打数2安打、本塁打1・三振12 − 1 = 15 − 1 − 1 + 0 = 3.333
    シーズン序盤の20試合: 80打数26安打、本塁打2・三振18・犠飛126 − 2 = 2480 − 18 − 2 + 1 = 61.393
    1シーズン分: 580打数192安打、本塁打12・三振90・犠飛5192 − 12 = 180580 − 90 − 12 + 5 = 483.373
    投手の1シーズン: 対戦打者680、被安打175、被本塁打15・奪三振140・与四球48・与死球7175 − 15 = 160680 − 48 − 7 − 140 − 15 = 470.340

    リーグ平均のBABIP(2025・2026年レギュラーシーズン)

    野球のBABIPの平均はどれくらいか。MLB用語集は、リーグ平均のBABIPはふつう.300前後だと説明しています。ただしリーグや年によって差があるため、下の表では各リーグ公式の記録のレギュラーシーズン合計に同じ式を当てはめて計算し直しました。NPBは2026年が.288、2025年が.292、MLBは.290と.291で、どちらも.290前後です。KBOは2025年も2026年も.310を超えています。同じBABIP .330でも、NPB 2026の平均と比べると.042、MLB 2026の平均と比べると.040、KBO 2026の平均と比べると.013高いことになるので、比較の基準はその選手がプレーしたリーグとシーズンに合わせて選びましょう。

    リーグ合計から計算したBABIP
    リーグ・シーズン打数安打本塁打三振犠飛インプレーBABIP
    NPB 202657,18013,7421,42613,43037442,698.288
    NPB 202557,53214,0531,09612,47537944,340.292
    MLB 2026163,32939,8495,57540,7001,298118,352.290
    MLB 2025163,66440,1385,65040,6451,307118,676.291
    KBO 202649,54813,2771,36611,05443737,565.317
    KBO 202549,02112,8241,19111,02445137,257.312

    投手と比べるときは、同じ合計の分母に犠打を足した値を使います。投手の計算は犠打をインプレーの打球に残すので、リーグ平均も同じ方式でないと、実力が平均の投手が「平均より低い」に偏ってしまいます。犠打が多いリーグほど差が大きく、NPB 2025は.292から.285に下がります。

    投手と比べるときに使うリーグ平均(犠打を分母に足す)
    リーグ・シーズン犠打分母投手方式の平均打者方式
    NPB 202686843,566.283.288
    NPB 20251,11345,453.285.292
    MLB 2026682119,034.288.290
    MLB 2025560119,236.289.291
    KBO 202659038,155.312.317
    KBO 202559437,851.307.312

    NPBはセントラル・リーグとパシフィック・リーグの12球団を合わせた値です。リーグ別に分けると、2026年はセントラルが.288、パシフィックが.289、2025年はセントラルが.290、パシフィックが.294です。KBOの犠打はチーム打者成績のSACの合計、三振の合計は、チーム投手成績の奪三振の合計と同じ数字で、MLBの合計はBaseball-ReferenceのLeague TotalsとMLB公式統計の30球団合計が一致しています。

    BABIPが高いとき・低いとき

    FanGraphsは、BABIPを動かす要因を守備、運、実力の3つに分けています。強く打たれた打球ほど安打になりやすく、ライナーはゴロより、ゴロはフライより安打になる割合が高いとされています。打者は打球の質を通じてBABIPに影響できますが、投手はインプレーになったあとの結果をほとんどコントロールできないというのがFanGraphsの説明です。それでも実力が関わる余地はあります。MLB用語集は、2019年シーズン終了時点で、クレイトン・カーショウの通算の被BABIPが.270、マイク・トラウトの通算BABIPが.348だったことを例に挙げています。BABIPが高いのは良いことか悪いことか、は立場によって変わり、打者には安打が多く出たことを、投手には安打を多く打たれたことを意味します。

    場面別の読み方
    場合まず見ること
    打者のBABIPが高い強い打球やライナーが多いか、その選手の通算BABIPも高いか。標本が小さいと運の割合が大きくなります。
    打者のBABIPが低いフライや弱い打球が増えていないか、守備シフトのように同じ場所へ打球が何度も飛んでいないか(FanGraphsが挙げる例)、標本が小さすぎないか。
    投手の被BABIPが高い後ろの守備が弱くなかったか、標本が小さくないか。平均より高くても運の範囲内なら、次の成績で平均に近づく可能性も考えます。
    投手の被BABIPが低い弱い打球を安定して打たせる投手か(通算の記録)、守備に助けられていないか。数試合だけの低い値は長く続かないことがあります。

    標本が小さいと運が大きく混ざります

    インプレーの打球が安打になる確率がリーグ平均と同じ選手を考えます。この選手のBABIPはコイン投げのように標本ごとにぶれ、その幅(標準偏差)は√(平均 × (1 − 平均) ÷ インプレー数)です。平均.300の選手なら、下の表のとおり、インプレー100個で95%の範囲が.210〜.390にもなり、400個たまっても.255〜.345です。計算機のじょうごの図は、この範囲を選んだリーグ平均で描き直したものです。

    平均.300の選手のBABIPが運だけでぶれる範囲
    インプレーの打球68%の範囲95%の範囲
    50.235〜.365.173〜.427
    100.254〜.346.210〜.390
    200.268〜.332.236〜.364
    400.277〜.323.255〜.345
    820.284〜.316.269〜.331
    2,000.290〜.310.280〜.320

    FanGraphsのサンプルサイズの解説は、ラッセル・カールトン(Russell Carleton)の研究に基づき、同じ大きさの2つの標本の相関が0.7に達する点を、打者のBABIPでインプレー820個、投手のBABIPで2,000個としています。同サイトのBABIPの解説は、これを打者でおよそ2シーズン、先発投手でおよそ3シーズン分と言い換えつつ、BABIPが突然信頼できるようになる魔法のような境目はないとも述べています。計算機の「安定の目安」の行と点線は、この数字までどれだけたまったかを示す参考線です。

    間違えやすいケース

    • 本塁打を引かない: シーズン序盤の例で、分子と分母のどちらからも本塁打を引かないと、26 ÷ 63 = .413となり、実際の.393より高く出ます。
    • 三振を引かない: 同じ例で、分母に三振18を残すと24 ÷ 79 = .304で、インプレーではない結果まで混ざった低い値になります。
    • 犠飛を入れ忘れる: 犠飛1を足さないと24 ÷ 60 = .400です。犠飛が多い打者ほど差は大きくなります。
    • 振り逃げで出塁した打席: MLB用語集によると、捕手が3つ目のストライクを捕れず打者が一塁に生きても、記録は三振です。そのためBABIPでは、ほかの三振と同じように引きます。
    • 失策で出塁した打席: 失策による出塁は打数に入りますが安打ではないので、BABIPではインプレー内のアウトと同じく分母にだけ入ります。
    • 投手の対戦打者数を打数の欄に入れる: 打者モードの打数欄に対戦打者数を入れると、四死球が分母に混ざります。投手の成績は「投手」を選んでから、与四球・与死球を別に入れてください。

    限界

    • 68%・95%の範囲は、打球ごとに安打になる確率が同じで、互いに影響しないと仮定した概算です。実際は相手投手、球場、守備が毎回違うため、ぶれがこれより大きくなることがあります。
    • 範囲の外にあるからといって、すぐに実力だとは言えません。リーグ平均と違う理由が打球の質なのか、守備なのか、球場なのかは、BABIPだけでは区別できません。
    • 打球速度や打球角度のような打球の情報は入力しないため、打球の質から期待BABIP(xBABIP)を推定する計算機ではありません。
    • 投手の計算は犠打をインプレーの打球に残すため、原則どおり犠打を引く記録サイトの被BABIPと小数第3位が少し違うことがあります。そのかわり比べるリーグ平均は同じ方式に合わせてあります。打撃妨害による出塁はまれなため、別には引きません。
    • リーグ平均はレギュラーシーズン全体の合計です。ポストシーズン、二軍、特定の球場や期間と比べるときは「自分で入力」を使ってください。
    • 比較リストはこのブラウザの保存領域にだけ残り、サーバーには送りません。ブラウザのデータを消すとリストも消えます。

    基準日 式と説明は2026-10-21にMLB公式用語集とFanGraphs Libraryの原文で確認しました。リーグ平均は同じ日に、KBO・NPBの公式記録とBaseball-Reference(MLB公式統計で照合)の2025・2026年レギュラーシーズン合計から計算しています。

    出典

    よくある質問

    BABIPはどう計算しますか?

    BABIP = (安打 − 本塁打) ÷ (打数 − 三振 − 本塁打 + 犠飛)です。たとえば80打数26安打で、本塁打2、三振18、犠飛1なら、分子は26 − 2 = 24、分母は80 − 18 − 2 + 1 = 61なので、24 ÷ 61 = .393になります。結果は小数第4位を四捨五入し、第3位まで表します。

    野球のBABIPの平均はいくつですか?

    MLB公式の用語集は、リーグ平均のBABIPはふつう.300前後だと説明しています。リーグ公式の合計から計算し直すと、2026年のレギュラーシーズンはNPBが.288、MLBが.290、KBOが.317で、2025年はNPBが.292、MLBが.291、KBOが.312です。KBOは他の2リーグより高いので、比べるときはその選手がプレーしたリーグとシーズンの平均を使いましょう。

    BABIPが高いのは良いことですか?

    打者にとってはインプレーの打球が安打に多くつながったという意味で、投手にとっては安打を多く打たれたという意味です。ただしBABIPには守備、運、実力が混ざっています。強い打球を安定して打てる打者のように高い値が実力のこともあれば、標本が小さく運の影響が大きいこともあります。インプレーの打球数が少ないほど運の割合が大きい点も併せて見てください。

    本塁打は安打なのに、なぜBABIPでは引くのですか?

    本塁打はフェンスを越えて、守備がアウトにするチャンスのない打球だからです。BABIPは守備が処理できたインプレーの打球のうち安打になった割合を見るので、本塁打を分子(安打)と分母(打数)の両方から引きます。

    犠飛はなぜ分母に足すのですか?

    犠飛は外野手が捕ったインプレーの打球ですが、規則上は打数に入りません。打数だけを使うとこの打球が抜けてしまうため、守備が処理した打球をすべて数えるために、分母にあらためて足します。犠打は打者のBABIPの式には入りません。

    何試合ほどたまればBABIPを信頼できますか?

    FanGraphsのサンプルサイズの解説は、同じ大きさの2つの標本の相関が0.7に達する点を、打者でインプレー820個、投手で2,000個としています。同サイトのBABIPの解説は、およそ800個・2,000個とし、打者でおよそ2シーズン、先発投手でおよそ3シーズン分にあたると説明しています。平均.300の打者でも、インプレー100個ではBABIPが.210〜.390の間でぶれることがあるため、数十試合の値は運を多めに見込んで読んでください。

    投手のBABIP(被BABIP)はどう計算しますか?

    被BABIP = (被安打 − 被本塁打) ÷ (対戦打者数 − 与四球 − 与死球 − 奪三振 − 被本塁打)で計算できます。原則どおりなら犠打も引くべきですが、記録室の投手の表には犠打がないことが多いため、FanGraphsの投手データと同じく犠打を分母に残します。そのため比べるリーグ平均も、犠打を足して同じ方式で計算し直しました(NPB 2026は.283)。たとえば対戦打者680人、被安打175、被本塁打15、奪三振140、与四球48、与死球7なら、160 ÷ 470 = .340です。

    BABIPと打率はどう違いますか?

    打率は安打 ÷ 打数なので、三振も本塁打も入っています。BABIPは三振と本塁打を除いてインプレーの打球だけを見るため、同じ打者でも値が違います。80打数26安打の打率は.325ですが、本塁打2本と三振18個を引き、犠飛1本を足したBABIPは.393です。