喫茶店の640円コーヒーを自宅の50円に替えると、平日1杯で1年に約15万円
東京都区部の喫茶店のコーヒーは1杯640円です(総務省統計局・小売物価統計調査、2026年9月)。この640円のコーヒーを平日に1杯ずつ自宅で50円で淹れると、1杯あたり590円、1週間で2,950円浮きます。1年(365日)に直すと 2,950円 × 365 ÷ 7 = 153,821円、1か月の平均は12,818円です。同じコーヒーを毎日1杯やめてしまえば、640円 × 365日 = 233,600円が残ります。
上の計算ツールは、カフェのコーヒー1杯の値段、1日に切り替える杯数と週に何日か、切り替えたあとの1杯の費用を入れると、1杯・1週間・1か月・1年・選んだ期間の合計を計算します。器具の購入費を入れれば、今日から数えて何日目に元が取れるかを日付で示し、準備の時間を費用に入れた場合や、浮いたお金を毎月積み立てて運用した場合の金額も見られます。最初の画面にある1万円の器具は24日目ごろに元が取れ、最初の1年は器具代を引いても143,821円が手元に残ります。
コーヒー代を1年の単位で計算する理由
コーヒー1杯の出費は小さく、毎日のことなので、いくら減らせるのか実感しにくいものです。640円は気にならなくても、平日だけで1年に166,857円を超えます。1年にまとめると、切り替える価値があるかどうかが数字で見えてきます。次のような場面で判断しやすくなります。
- ハンドドリップやコーヒーメーカーを買うか迷うとき: ドリッパーとミルのセットでも、カプセル式のマシンでも、購入費を入れると何日目に元が取れるかがすぐに分かります。1年以上かかるなら、器具のグレードを下げたり、切り替える杯数を増やしたりして比べ直せます。
- 家計の見直しで減らす支出を選ぶとき: コーヒー代はクレジットカードやQRコード決済の明細に小さな金額で散らばり、合計が見えません。「この杯数をカフェで買うと1年で」の行が、今のコーヒー代をひとまとめにして見せてくれます。
- もっと安いコーヒーに替えるか考えるとき: 自宅で淹れなくても構いません。コンビニコーヒーなど価格の低いものに替えるなら、切り替えたあとの1杯の費用にその値段を入れれば、同じ方法で比べられます。
- マイボトル割引やアプリのクーポンを使うとき: 割引後に実際に支払う金額をカフェの値段に入れないと、差額が実際より大きく出てしまいます。
喫茶店のコーヒー代は、公的な統計でも少しずつ上がっています。小売物価統計調査では、東京都区部の「コーヒー(外食)(喫茶店)」1杯は2025年9月の620円から2026年9月の640円へと、1年で20円(約3.2%)上がりました。2026年1月は622円、5月は630円です。同じ調査の「コーヒー豆」100gは2026年9月に349円ですが、2026年5月に調査する銘柄が改められているため、前年の価格とは単純に比べないでください。
計算のしかた
- 週に切り替える杯数 = 1日の杯数 × 週の日数です。1日2杯のうち1杯だけ替えるなら、1日の杯数には1を入れます。
- 1杯の時間の費用 = 準備時間(分) ÷ 60 × 1時間あたりの価値です。入力しなければ0になります。
- 1杯で浮くお金 = カフェの1杯の値段 − (切り替えたあとの材料費 + 1杯の時間の費用)です。
- 1年 = 1杯で浮くお金 × 週に切り替える杯数 × 365 ÷ 7です。1年を52.14週として数えており、毎日飲む習慣なら × 365と同じです。1か月は1年 ÷ 12、期間の合計は1年 × 年数です。
- 器具の元が取れる日: 今日を1日目として、⌈器具の購入費 ÷ 1日平均の節約額⌉日目です。1日平均の節約額は1週間の節約額 ÷ 7です。
- 運用した場合の金額: 1か月平均の節約額を毎月末に積み立て、年の利回りRを実効の月利 i = (1 + R)^(1/12) − 1に直して月ごとの複利で計算します。器具の購入費は初日に出ていくお金なので、同じ利率で運用できていた金額を差し引きます。
- 端数の処理: 浮いたお金は円単位に丸めます。表やグラフに並んで出る「切り替え後」の金額は、カフェの金額から浮いた金額を引いた値に合わせています。
カフェの値段・杯数別の1年の節約額
切り替えたあとの1杯を50円として、カフェの値段と週に切り替える杯数ごとに、1年で浮くお金を計算しました。640円の行は東京都区部の喫茶店の値段、ほかの行は比べるための例です。
| カフェの1杯 | 週3杯 | 平日1杯(週5杯) | 毎日1杯 | 毎日2杯 |
|---|---|---|---|---|
| 150円 | 15,643円 | 26,071円 | 36,500円 | 73,000円 |
| 400円 | 54,750円 | 91,250円 | 127,750円 | 255,500円 |
| 640円 | 92,293円 | 153,821円 | 215,350円 | 430,700円 |
| 800円 | 117,321円 | 195,536円 | 273,750円 | 547,500円 |
| 1,000円 | 148,607円 | 247,679円 | 346,750円 | 693,500円 |
平日1杯を毎日2杯に増やすと、切り替える杯数が週5杯から14杯になり、節約額は2.8倍になります。反対に150円ほどの低価格のコーヒーを自宅に替える場合は、平日1杯で1年に26,071円ほどですから、器具に大きなお金をかけると元が取れるまで長くかかります。
自宅で淹れる1杯の材料費の目安
豆から淹れる1杯の材料費は、豆100gの値段 × 1杯に使う豆(g) ÷ 100で求められます。ハンドドリップ1杯に使う豆は、好みにもよりますが10〜20gが目安です。
| 豆100gの値段 | 10g | 15g | 20g |
|---|---|---|---|
| 349円 | 35円 | 52円 | 70円 |
| 600円 | 60円 | 90円 | 120円 |
| 1,000円 | 100円 | 150円 | 200円 |
1行目の349円は、東京都区部の小売価格(2026年9月)です。これに1杯ごとにかかる分を足します。紙のフィルター、ラテにするなら牛乳(たとえば1リットル200円前後で200mLを使えば40円ほど)、シロップなどです。カプセル式のコーヒーは、カプセル1個の値段がそのまま材料費になります。計算ツールの初期値の50円は、豆15g(100gあたり349円なら52円)にほぼ当たる金額です。紙フィルターを使う場合は、その分を足してください。
器具代は何日で元が取れるか
1杯で590円浮くとして、器具の購入費が元に戻る日を、今日から数えた日数でまとめました。1日平均の節約額は、1週間の節約額 ÷ 7です。
| 器具の購入費 | 平日1杯(週5杯) | 毎日1杯 | 毎日2杯 |
|---|---|---|---|
| 3,000円 | 8日目 | 6日目 | 3日目 |
| 10,000円 | 24日目 | 17日目 | 9日目 |
| 30,000円 | 72日目 | 51日目 | 26日目 |
| 100,000円 | 238日目 | 170日目 | 85日目 |
| 200,000円 | 475日目 | 339日目 | 170日目 |
数千円から1万円ほどのハンドドリップ器具なら、1か月もたたずに元が取れます。一方、20万円のエスプレッソマシンを平日の1杯だけに使うと、475日目、つまり1年4か月ほどかかります。マシンの修理代・洗浄剤・フィルターのように継続してかかる費用は、1杯の材料費に割って入れておくと、元が取れる日が実際に近づきます。元が取れる日は1日平均で割った概算ですから、平日だけ飲む場合は曜日によって1〜2日ずれることがあります。
準備の時間も費用に入れると
自宅でコーヒーを淹れて片付ける時間ももったいないと感じるなら、「準備の時間も費用に入れる」を開いて、分と1時間あたりの価値を入れます。たとえば1杯に5分かかり、自分の時間を1時間あたり1,500円と見るなら、1杯の時間の費用は 5 ÷ 60 × 1,500 = 125円です。切り替え後の1杯は、材料50円 + 時間125円 = 175円になり、1杯の節約額は465円、平日の1年の節約額は121,232円に下がります。
準備に長くかかるほど、また時間の価値を高く見るほど、節約額は早く減ります。同じ条件で時間の価値が1時間あたり7,080円になると、1杯の時間の費用が590円になって節約額は0円です。逆に、コーヒーを淹れる時間が休憩になっているなら、時間の費用は入れないほうが実態に合います。
浮いたお金を毎月積み立てて運用すると
平日1杯の切り替えで1か月平均12,818円を浮かせ、毎月末に年5%で10年間運用したとします。器具代の1万円を同じ利率で運用できていた金額(16,289円)を引く前は1,978,697円で、引いたあとは1,962,408円です。運用せずに貯めるだけなら10年の合計は1,538,214円、器具代を引くと1,528,214円で、器具代を引いた金額どうしを比べると、運用した側が約43万円多くなります。
年の利回りを12で割って月利にすると(5% ÷ 12 = 0.4167%)、同じ条件で1,974,008円となり、約1.2万円大きく出ます。月利を12回複利で重ねると年5.12%になるためです。この計算ツールは、年5%がちょうど年5%になるように、実効の月利 1.05^(1/12) − 1 = 0.4074%を使います。税金・手数料と、利回りの上下は含めていない仮定であり、利益を保証するものではありません。
間違えやすい点
- 1年を52週で掛ける: 52週は364日で、1日分が抜けます。1杯590円を週5杯なら、52週では153,400円、365日では153,821円です。
- 飲む杯数をすべて入れる: 1日2杯のうち朝の1杯だけを自宅で飲むなら、切り替える杯数は1杯です。全部を入れると節約額が2倍に膨らみます。
- 割引前の値段で計算する: クーポン・マイボトル割引・ポイントをよく使うなら、実際に支払う金額をカフェの値段に入れてください。
- 消耗品を入れ忘れる: フィルター・牛乳・シロップ・カプセルのように1杯ごとにかかるものは材料費に、修理代や洗浄剤のようにときどきかかるものは1杯あたりに割って入れないと、元が取れる日が実際より早く出ます。
- 浮いたお金が自然に残ると考える: コーヒー代として使わなかったお金がほかの支出に流れれば、口座には残りません。1か月平均の節約額を自動積立にしておくと、計算と実際が近づきます。
限界と注意
- 入力した価格と習慣が、期間中ずっと同じだとして計算します。コーヒーの値上げ、豆の価格の変動、季節で変わる杯数は含めていません。
- 640円は東京都区部の価格で、全国の平均ではありません。お住まいの地域や店によって値段は違うため、普段払っている金額を入れてください。
- 器具の元が取れる日は、1日平均の節約額で割った概算です。1年は365日に固定し、うるう年の1日は入れていません。
- 運用した場合の金額は一定の年利を仮定した参考値で、税金・手数料を引いていません。
- カフェインの摂取量や健康への影響は扱いません。1日のカフェイン量が気になる場合は、下のカフェイン摂取量の計算ツールを使ってください。
- 入力した値はブラウザの中だけで計算し、保存しません。リンクをコピーすると、入力値がアドレスに含まれます。
基準日 小売価格は、2026-10-16に総務省統計局の小売物価統計調査(動向編)第2表(2026年9月分、2026年10月2日更新)のExcelで確認しました。
出典
- 01総務省統計局「小売物価統計調査(動向編)」第2表 主要品目の東京都区部小売価格(e-Stat)コーヒー(外食)(喫茶店)1杯: 2025年9月620円、2026年1月622円、2026年5月630円、2026年9月640円。コーヒー豆100g: 2026年9月349円(銘柄改正年月2026.5)。
- 02総務省統計局「小売物価統計調査(動向編)」2026年9月分(東京都区部の主要品目の小売価格)は2026年10月2日に更新されています。
よくある質問
コーヒーを1日1杯減らすと、1年でいくら浮きますか?
640円のコーヒーを毎日1杯やめれば、640円 × 365日 = 233,600円です。平日だけなら週5杯なので166,857円、自宅で50円で淹れる形に替えると1杯590円浮き、平日分で1年に153,821円になります。
自宅のコーヒー器具は何日で元が取れますか?
器具の購入費を1日平均の節約額で割り、今日から数えて何日目かを求めます。1万円の器具で、1杯590円を週5杯浮かせると、1日平均約421円が貯まり24日目ごろに元が取れます。20万円のエスプレッソマシンなら同じ条件で475日目です。
自宅で淹れる1杯の材料費はいくらで入れればいいですか?
豆100gの値段 × 1杯に使う豆のg数 ÷ 100に、フィルター・牛乳・シロップなど1杯ごとにかかる分を足します。たとえば豆100gが349円で、1杯に15gを使うなら約52円です。カプセル式のコーヒーは、カプセル1個の値段がそのまま材料費になります。
なぜ1年を52週ではなく365日で計算するのですか?
52週は364日で、1年から1日分が抜けるためです。この計算ツールは、1週間の金額 × 365 ÷ 7で1年を数えます。1杯590円を週5杯なら、52週では153,400円、365日では153,821円です。1か月は1年 ÷ 12で計算します。
準備の時間も費用に入れたほうがいいですか?
入れなくても構いません。淹れて片付ける時間がもったいないと感じるなら、「準備の時間も費用に入れる」を開いて、分と時間の価値を入れてください。5分で時間の価値が1時間あたり1,500円なら、1杯に125円が加わり、640円のコーヒーを50円で淹れる場合の1杯の節約額は465円になります。
浮いたお金を運用した金額はどう計算しますか?
1か月平均の節約額を毎月末に積み立て、年の利回りを実効の月利((1 + 年の利回り)^(1/12) − 1)に直して月ごとの複利で計算します。器具の購入費は初日に出ていくお金なので、同じ利率で運用できなかった分まで差し引きます。利益を保証する金額ではなく、仮定の計算です。
切り替えたあとのほうが高くなる場合はどう表示されますか?
切り替えたあとの1杯の費用(準備時間の費用を含む)がカフェの値段より大きいと、結果の名前が「1年間で余計にかかるお金」に変わり、1杯あたりいくら多くかかるかも表示します。このとき、器具の購入費は元が取れません。
喫茶店のコーヒー代はどれくらい上がっていますか?
総務省統計局の小売物価統計調査では、東京都区部の喫茶店のコーヒー1杯は2025年9月の620円から2026年9月の640円へ、20円(約3.2%)上がりました。これは東京都区部の価格で、全国平均ではありません。普段払っている金額を入れて計算してください。