レオパードゲッコーは成長期は毎日、成体は2日に1回。クレステッドゲッコーは配合フードを毎日
ゲッコーの給餌量は、種類によって基準が違います。レオパードゲッコー(愛称レオパ)は昆虫だけを食べる食虫性なので、生きた昆虫を与えます。RSPCAは、若い個体には毎日、成体には2日に1回与えるよう案内しています。クレステッドゲッコーは雑食性なので、クレステッド用の完全配合フードを毎日与え、昆虫は週1〜2回加えます(PetMD・RVC)。
確認した獣医関連機関の資料には、体重から昆虫の匹数や配合フードのグラム数を決める式はありません。代わりに、一度に少しずつ入れて30分以内に食べなかったエサは片づけるという基準(RVC)と、エサの大きさの基準があります。この計算機は、種類・成長段階・給餌間隔を選ぶと、2週間のうち昆虫と配合フードを与える日、カルシウムとマルチビタミンをまぶす日をカレンダーで表示し、ケージの温度・湿度と体重を機関ごとの基準と比べます。2026年10月22日から給餌を始めるレオパ成体を2日に1回で育てると、2週間で昆虫7回、カルシウム7回、マルチビタミン2回です。
給餌の予定を先に決めておく理由
昆虫だけを食べるゲッコーは、エサだけではカルシウムが足りません。Merck Veterinary Manualによると、コオロギやミルワームなどの昆虫はカルシウムが0.03〜0.3%しかなく、リンは0.8〜0.9%あるため、カルシウムとリンの比率を整えてから与える必要があります。そのため昆虫にカルシウム粉をまぶし、与える1〜2日前から昆虫に栄養のあるエサを食べさせる、ガットローディングを行います。RSPCAは、カルシウム不足で起こる代謝性骨疾患(MBD)を、すぐに獣医師の診察が必要な病気としています。
サプリメントは毎回同じものではなく、日によって使い分けるため、記憶に頼ると抜けやすくなります。2週間のカレンダーを一度決めておくと、次のような場面で役立ちます。
- ゲッコーを迎えたばかりで、給餌間隔とサプリメントの順番を決めたいとき
- 成長期だった個体が育ち、間隔を変えるとき
- UVBライトを新しく付け、D3なしのカルシウムに切り替えるとき
- 家族で交代してエサをあげるため、2週間の計画をコピーして共有したいとき
- エサを食べないので、まず温度と湿度を確認したいとき
計算のしかた
まず機関ごとの給餌間隔を選びます。同じ種類・同じ成長段階でも、機関によって勧める間隔が違うため、計算機の間隔ボタンにはその間隔を案内した機関名を添えています。
| 種類・段階 | RSPCA | VCA | LafeberVet | PetMD, RVC |
|---|---|---|---|---|
| レオパ 成長期 | 毎日 | 1〜2日ごと | — | — |
| レオパ 成体 | 2日に1回 | 週2〜3回 | 1日1回 | — |
| クレステッド | 配合フードは補助食、果物・昆虫と週単位で交代 | — | — | 配合フード毎日(RVCは通常は配合フード)、昆虫は週1〜2回 |
間隔を選ぶと、カレンダーは次の規則で作られます。
- 最初の給餌日を0日目として14日間を数えます。
- レオパードゲッコーは、毎日、2日に1回(0・2・4…日目)、週3回(7日ごとに0・2・4日目)、週2回(7日ごとに0・3日目)から選んだ間隔で昆虫の日を置きます。
- クレステッドゲッコーは配合フードを毎日置き、昆虫は週1回(7日ごとに0日目)か週2回(0・3日目)で置きます。昆虫を与えない設定もできます。
- カルシウムはPetMDに従います。レオパードゲッコーは昆虫の日のうち2日に1回、クレステッドゲッコーは昆虫の日ごとにまぶします。UVBライトを点灯する場合は、D3なしのカルシウムに替えます。
- マルチビタミンは7日ごとの最初のカルシウムの日に加えます。PetMDが案内する週1〜2回のうち、少ないほうです。
1回の量とエサの大きさ
レオパードゲッコーは、一度に1〜2匹ずつ入れて食べきるか見てから追加します(PetMD)。クレステッドゲッコーの成体には、昆虫の日にコオロギ5〜10匹かワーム3〜4匹を与え(PetMD)、配合フードは製品に書かれた量どおりに水で溶いてすぐに与えます。どちらの種類も、30分以内に食べなかった昆虫は取り出します(RVC)。昆虫の大きさは、レオパードゲッコーは両目の間隔より、クレステッドゲッコーは頭のいちばん広い幅より小さくします(PetMD)。
例: 2026年10月22日からの2週間
最初の給餌日を2026年10月22日とした、6つの条件の2週間の合計です。計算機で同じ条件を選ぶと、カレンダーの下の合計の行に同じ数字が出ます。
| 条件 | 昆虫 | 配合フード | カルシウム | マルチビタミン |
|---|---|---|---|---|
| レオパ 成長期 · 毎日 · UVBなし | 14 | 0 | 7 | 2 |
| レオパ 成体 · 2日に1回 · UVBなし | 7 | 0 | 7 | 2 |
| レオパ 成体 · 週3回 · UVBあり | 6 | 0 | 6 | 2 |
| レオパ 成体 · 週2回 · UVBなし | 4 | 0 | 4 | 2 |
| クレステッド 成体 · 昆虫週1回 · UVBなし | 2 | 14 | 2 | 2 |
| クレステッド 成体 · 昆虫週2回 · UVBあり | 4 | 14 | 4 | 2 |
レオパ成体を2日に1回で育てる2行目では、昆虫の日は10月22・24・26・28・30日と11月1・3日です。マルチビタミンは、1週目の最初のカルシウムの日である10月22日と、2週目の最初のカルシウムの日である10月30日に加えます。成長期のレオパを毎日育てる1行目は、昆虫は14回与えますが、カルシウムは2日に1回まぶすので7回です。
エサの種類と選び方
| 区分 | レオパードゲッコー | クレステッドゲッコー |
|---|---|---|
| 主食 | コオロギ・デュビア・シルクワーム・ローカストなどの生きた昆虫(RVC) | クレステッド用の完全配合フード(PetMD, RVC) |
| 副食 | ミルワームは適量、ワックスワーム・モリオワームは脂肪が多く、たまのおやつだけ(RVC) | 昆虫は週1〜2回、やわらかい果物はたまに(PetMD) |
| 与えない | 果物・野菜(消化する体ではない、PetMD) | 柑橘類・バナナ(カルシウムの吸収を妨げる、RSPCA) |
| エサの大きさ | 両目の間隔より小さく(PetMD)、頭より大きくない(RSPCA) | 頭のいちばん広い幅より小さく(PetMD) |
RSPCAは、クレステッドゲッコーに与えられる果物としてブルーベリー・梨・パパイヤ・イチゴ・マンゴーを挙げています。RVCは、配合フードの代わりに果物と濃い色の葉物野菜を毎日与え、昆虫を週1〜2回与える方法も案内しています。配合フードでも果物でも、昆虫にはサプリメントをまぶす必要があります。
カルシウム・D3・マルチビタミンの使い方
| サプリメント | 使う場面 | 根拠 |
|---|---|---|
| D3入りカルシウム | UVBライトがないとき、昆虫にまぶす | PetMD |
| D3なしカルシウム | UVBライトがあるとき、昆虫にまぶす | PetMD, RSPCA |
| カルシウム粉の皿 | レオパのケージに常に置く(RSPCAは何も混ぜないカルシウム) | RSPCA, VCA |
| マルチビタミン | 週1〜2回、昆虫にまぶす(RVCはカルシウムと交互) | PetMD, RVC |
| ガットローディング | 与える24〜48時間前から昆虫に栄養のあるエサ(クレステッドはPetMDで6〜12時間前) | RSPCA, PetMD |
UVBは、爬虫類が体内でビタミンD3を作り、カルシウムを蓄えて使うために必要です(RSPCA)。RVCは、どちらの種類もUVBライトが役立つとして、6%のような出力の低いランプを1日12時間ほど点灯するよう案内しています。サプリメントは軽くまぶし(RSPCA)、まぶした昆虫はすぐに与えます(RVC)。Merck Veterinary Manualは、カルシウム12%入りのフードを与える3日前から昆虫に食べさせる方法も紹介しています。
ケージの温度・湿度の基準
爬虫類は外の熱源に頼って体温を調節します(RVC)。そのため、ゲッコーがエサを食べないときは、エサより先に温度を確認します。計算機のケージのチェック表は、下の表の範囲を帯で描き、測った値がいくつの基準の範囲内に入るかを数えます。「約」と書かれた値は範囲ではないので、帯には点だけを描き、数には含めません。
| 機関 | 暖かい側 | 涼しい側 | 夜 | 湿度 |
|---|---|---|---|---|
| RSPCA | 28〜30 °C | 24〜26 °C | 室温が18 °C未満なら補助熱 | 30〜40% |
| PetMD | 80〜90 °F(26.7〜32.2 °C) | 75〜80 °F(23.9〜26.7 °C) | — | 50%未満 |
| VCA | 約30 °C(mid-80s °F) | — | 21 °C(70 °F)まで | — |
| LafeberVet | 約32 °C(90 °F) | 全体は21〜27 °C | 21〜23 °C | 40〜60% |
| RVC | 約32 °C | 約25 °C | 約20 °C未満に下げない | 30〜40% |
| 機関 | 暖かい側 | 涼しい側 | 夜 | 湿度 |
|---|---|---|---|---|
| RSPCA | 26〜28 °C | 20〜24 °C | 18〜20 °C | 40〜50%(霧吹きで80%まで) |
| PetMD | 72〜75 °F(22.2〜23.9 °C) | 68〜75 °F(20〜23.9 °C) | — | 70〜80% |
| RVC | 約28 °C | 約25 °C | 約20 °C未満に下げない | 50〜70% |
クレステッドゲッコーは、機関どうしの差が大きくなっています。PetMDは暖かい側を22.2〜23.9 °Cと低めにして、80 °F(26.7 °C)を超える温度に長く置かないよう言っていますが、RSPCAはバスキングの場所を26〜28 °Cにするよう言っています。湿度もRSPCAは40〜50%、RVCは50〜70%、PetMDは70〜80%と異なります。温度はケージの平均ではなく場所ごとにデジタル温度計で測り(RSPCA・RVC)、湿度はケージの中央に置いた湿度計で測ります(RVC)。LafeberVetの21〜27 °Cはケージ全体の温度勾配なので、チェック表の涼しい側の行には入れていません。
よくある間違い
- 体重から昆虫の匹数を計算する。確認した機関の資料にそのような式はありません。少しずつ入れて、食べた分だけ与えるのが基準です。
- レオパードゲッコーに果物や野菜を与える。PetMDは、レオパードゲッコーの体は果物や野菜を消化するようにできていないと説明しています。
- クレステッドゲッコーにバナナを与える。RSPCAは、バナナと柑橘類がカルシウムの吸収を妨げるので与えないよう言っています。
- ワックスワーム・モリオワームを主食にする。脂肪が多いので、たまに与えるおやつです(RVC)。
- UVBライトを点灯しているのに、D3入りのカルシウムを使い続ける。UVBが十分にあれば、D3を補う必要はありません(PetMD・RSPCA)。
- 残ったエサをそのままにする。配合フードは傷みやすいので毎日片づけ(RSPCA)、30分以内に食べなかった昆虫は取り出します(RVC)。
- ケージの1か所の温度だけを見る。暖かい側・涼しい側・夜の温度を別々に測ってこそ、温度勾配がわかります。
動物病院に行くとき
RSPCAは、レオパードゲッコーの排泄がおかしかったり便秘をしていたりして、体重が減る場合は深刻なことがあると案内しています。クレステッドゲッコーも、排泄の異常や体重の減少は寄生虫のサインのことがあります(RSPCA)。代謝性骨疾患が疑われるときも、すぐに診察を受ける必要があります(RSPCA)。具合が悪くなくても、RVCとPetMDは年に1回の健康診断を勧めています。体重は同じ秤で同じ時間帯に量って記録しておくと、変化に気づきやすくなります。
限界と注意
- 機関によって給餌間隔や温度の基準が違います。この計算機は、選んだ基準を日付に当てはめるだけで、どの基準が正しいかは判定しません。
- 体重や年齢から昆虫の匹数や配合フードのグラム数は計算しません。根拠にできる獣医関連機関の式がないためです。
- サプリメントの置き方(レオパはカルシウムを2日に1回、7日ごとの最初のカルシウムの日にマルチビタミン)は、PetMDの頻度に合わせた配置の一例です。サプリメント製品に書かれた使い方が違う場合は、製品の案内に従ってください。
- 成長段階は自分で選びます。レオパードゲッコーの体重の帯(LafeberVetの成体の範囲)は参考であり、段階を決めるものではありません。
- クレステッドゲッコーの体重基準は確認した機関の資料にないため、チェック表に帯を描きません。
- 卵を抱えたメス、具合の悪い個体、回復中の個体は、この予定ではなく獣医師の指示に従ってください。
基準日 資料の確認日は2026年10月22日です。PetMDのクレステッドの案内は2025年11月14日、レオパードの案内は2026年5月8日、VCAの案内は2024年8月19日に更新され、RVCの2つの資料は2024年12月に確認されています。RSPCAの2つの案内には公開日が書かれていません。
出典
- 01RSPCA: Leopard gecko若い個体は毎日・成体は2日に1回、頭より小さいエサ、ビタミン・カルシウムを軽くまぶしカルシウムの皿は常に置く、ガットローディング24〜48時間、28〜30 °C・24〜26 °C・湿度30〜40%
- 02RSPCA: Crested gecko配合フードは補助食、残ったエサは毎日片づける、柑橘類・バナナ禁止、UVがあればD3不要、26〜28 °C・20〜24 °C・夜18〜20 °C・湿度40〜50%(霧吹きで80%まで)
- 03PetMD: Crested Gecko Care SheetMaria Zayas DVM執筆、Ivan Alfonso DVM監修、2025-11-14更新。配合フード毎日、昆虫週1〜2回、成体はコオロギ5〜10匹・ワーム3〜4匹、カルシウム(D入り)・マルチビタミン週1〜2回
- 04PetMD: Leopard Gecko Care Sheet2026-05-08更新。一度に1〜2匹、目の間隔より小さいエサ、2日ごとにサプリメント、UVBならD3不要、果物・野菜は禁止、80〜90 °F・75〜80 °F・湿度50%未満
- 05VCA Animal Hospitals: Leopard Geckos – Care and FeedingGregory Rich DVM、2024-08-19更新。若い個体は1〜2日ごと・成体は週2〜3回、リンなしのカルシウムとカルシウムの皿、夜は70 °F(21 °C)まで
- 06Royal Veterinary College: Leopard gecko care2024年12月確認。バスキング約32 °C・涼しい側約25 °C・夜は約20 °C以上、湿度30〜40%、カルシウムとビタミン・ミネラルを交互に、30分以内に食べなかった昆虫は取り出す
- 07Royal Veterinary College: Crested gecko care2024年12月確認。通常は完全配合フード、昆虫週1〜2回、バスキング約28 °C・涼しい側約25 °C・夜は約20 °C以上、湿度50〜70%
- 08LafeberVet: Basic Information Sheet: Leopard Gecko成体は1日1回夕方、孵化直後6〜8 g、成体オス60〜90 g、メスは45 gまで、暖かい場所90 °F(32 °C)、夜21〜23 °C、湿度40〜60%
- 09Merck Veterinary Manual: Nutrition in Lizards昆虫はカルシウム0.03〜0.3%・リン0.8〜0.9%のため、カルシウムとリンの比を整えて与える、カルシウム12%のフードを与える3日前から昆虫に
よくある質問
レオパードゲッコーのエサは何日に1回あげればよいですか?
RSPCAは、若い個体は毎日、成体は2日に1回を案内しています。VCAは若い個体は1〜2日ごと、成体は週2〜3回、LafeberVetは成体でも1日1回を勧めています。機関によって間隔が違うので、ひとつ決めて守り、体重の変化を同じ秤で記録してください。
レオパードゲッコーにコオロギを何匹あげればよいですか?
確認した獣医関連機関の資料には、体重別の匹数の基準はありません。PetMDは一度に1〜2匹ずつ入れて食べきるか見るよう言い、RVCは30分以内に食べなかった昆虫を取り出すよう言っています。エサの大きさは、両目の間隔より小さくします。
クレステッドゲッコーの配合フードは毎日あげるものですか?
PetMDはクレステッド用の完全配合フードの粉を毎日与えるよう言い、RVCも通常は完全配合フードを与えると案内しています。RSPCAは配合フードを補助食とし、果物・昆虫と交代で与えるよう言っています。どちらの場合も、残った配合フードは傷みやすいので毎日片づけてください。
クレステッドゲッコーに昆虫はどれくらいあげますか?
PetMDとRVCのどちらも週1〜2回を案内しています。PetMDの基準では、成体の1回の量はコオロギ5〜10匹またはワーム3〜4匹で、昆虫は頭のいちばん広い幅より小さくします。昆虫には、与える直前にカルシウムをまぶします。
カルシウムは、D3入りとD3なしのどちらを使いますか?
UVBライトを十分に点灯していれば、ゲッコーが体内でビタミンD3を作るので、D3なしのカルシウムを使います(PetMD・RSPCA)。UVBがない場合は、D3入りのカルシウムを使います。レオパードゲッコーのケージには、カルシウム粉の皿を常に置くようRSPCAとVCAが案内しています(RSPCAは何も混ぜていないカルシウム)。
マルチビタミンはどのくらいの頻度でまぶしますか?
PetMDは、爬虫類用のマルチビタミンを週1〜2回使うよう案内しています。RVCは、カルシウムとビタミン・ミネラルのサプリメントを交互にまぶすよう言っています。この計算機は、7日ごとの最初のカルシウムの日にマルチビタミンを加え、週1回として表示します。
ゲッコーがエサを食べないときはどうすればよいですか?
まず、暖かい側・涼しい側・夜の温度をデジタル温度計で測り、基準と比べてください。ゲッコーは外の熱で体温を調節するためです。拒食が続いて体重が減ったり、排泄がおかしかったりする場合は深刻なことがあるので、爬虫類を診られる動物病院を受診してください(RSPCA)。
レオパードゲッコーの成体の体重はどれくらいですか?
LafeberVetの基準では、成長しきったオスは60〜90 g、メスは45 gまで軽いこともあります。孵化直後は6〜8 gです。クレステッドゲッコーの体重基準は、確認した機関の資料(RSPCA・RVC・PetMD)にありません。