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ストループテスト

「赤」という単語が青い文字で出たら、単語を読まずに文字の色である青を選ぶテストです。意味と色が同じ問題、色と関係のない単語、意味と色が違う問題を混ぜて出し、意味と色が違うときに何ms余計にかかるか(干渉効果)を、条件ごとの棒と問題ごとのグラフで示します。以前のバージョンのOX方式や、1935年の元の実験のようにカードを2枚声に出して読む方式も選べます。

最終更新 2026-10-17計算はブラウザ内だけで処理

方式

単語が1つずつ出るので、意味ではなく文字の色のボタンを押します。意味と色が同じ問題(一致)、色と関係のない単語(中立)、意味と色が違う問題(不一致)を混ぜて出し、不一致でどれだけ遅くなるか(干渉効果)をmsで測ります。

問題数
1問の制限時間
キーボード

結果はこの端末と画面で測った参考値であり、医学的な診断ではありません。記録どうしを比べるには、同じ端末・同じ方式・同じ問題数で繰り返してください。

    問題ごとの反応時間

    今回の訪問の記録

      最終更新 2026-10-17入力値は保存しません

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      単語の意味ではなく文字の色を選ぶとき、どれだけ遅くなるかをmsで測ります

      ストループテストは、「赤」という単語が青い文字で出たら、単語を読まずに文字の色である青を答える課題です。文字を見ると読もうとする習慣が自然に割り込むため、単語の意味と文字の色が違うと、同じときより答えが遅れ、間違いも増えます。この遅れた分を干渉効果(ストループ効果)と呼びます。

      このツールの基本方式「色を選ぶ」は、48問を一致・中立・不一致に16問ずつ混ぜて出し、正解した問題だけで条件ごとの平均反応時間を出します。結果には、不一致の平均から一致の平均を引いた干渉効果(最初の画面の例の記録では+100 ms)とその誤差の目安、問題ごとにかかった時間を点で示したグラフが表示されます。以前のバージョンにあった「同じ・違う(OX)」方式と、1935年の元の実験のようにカードを2枚声に出して読む方式も選べます。

      なぜストループテストをやってみるのか

      文字を覚えた人は、単語を見た瞬間に意味が先に浮かびます。ストループテストは、この自動的な読みを抑えて、いましなければならないこと、つまり文字の色を答えることに合わせる過程を、数分で体験させてくれます。1935年にジョン・リドリー・ストループ(J. R. Stroop)が発表してから50年あまりのあいだに約400本の研究が積み重なったと整理されるほど(MacLeod 1991)、注意や抑制のコントロールを語るときに最初に挙がる課題です。

      次のような場面で使えます。

      • 授業や発表で体験するとき: 心理学や教育の授業でストループ効果を実際に体験し、カード読みの結果を1935年の学生の記録と並べて見られます。
      • 自分のコンディションを比べるとき: 寝不足の日とよく眠れた日、朝と深夜のように状況が違うときの記録を、同じ方式・同じ問題数で比べます。
      • 反応速度とは別に見たいとき: 単純反応速度のテストは速く押す力だけを測りますが、ストループテストの干渉効果は、紛らわしい情報を除くのにかかる時間を別に示してくれます。
      • 練習の効果を見たいとき: 同じ条件で何度か行い、今回の訪問の記録の棒がどう変わるかを見ます。1935年の実験でも、8日間練習すると不一致カードを読む時間が初日より33.9%短くなりました。

      ストループテストのやり方

      1. 方式を選ぶ: 「色を選ぶ」は文字の色のボタンを押す基本方式です。「同じ・違う(OX)」は、単語の意味と文字の色が同じならO、違えばXを押します。「カード読み(1935)」は、マスがぎっしり並んだカードを2枚声に出して読み、時間を測ります。
      2. 問題数と制限時間: 24・48・72問と、1問の制限時間(なし・3秒・2秒・1.5秒)を選びます。制限時間を過ぎると時間切れで誤答になります。記録を比べるなら48問以上で、同じ条件で行ってください。
      3. 開始: 3・2・1のあと、画面の中央に+が出て、0.4~0.7秒後に単語が出ます。キーボードはD(赤)・F(青)・J(緑)・K(黄)または数字の1~4、スマートフォンは画面下のボタンを使います。ボタンは指が触れた瞬間を測ります。
      4. 途中でやめる: Escまたは「中止」を押すと、その回は記録されません。ほかのタブに移ると自動で止まり、見ていた問題は破棄されます。「再開」を押すと、その問題からやり直します。
      5. 結果を見る: 画面に干渉効果が大きく表示され、下に条件ごとの平均の棒と問題ごとの反応時間のグラフが描かれます。グラフは、点にマウスを重ねるか、グラフを押してから ← → キーで1問ずつ見られます。
      6. 全画面と記録: 「全画面」を押すと、画面とボタンだけが大きく表示され、ほかのものに気を取られにくくなります。終えた回は「今回の訪問の記録」にたまり、「記録をコピー」で結果を貼り付けて残せます。

      結果はこう計算します

      反応時間は、単語が画面に描かれた瞬間から、ボタンまたはキーを押した瞬間までです。平均は正解した問題だけで出します。100 msより速い回答は、単語を見る前に押したものとみなして除き、同じ条件の正解の中央値から大きく外れた値も除きます。ストループ課題の信頼性を調べた研究(Hedge ほか 2018)も、100 ms未満の回答と中央絶対偏差の3倍を超える値を除いて平均を出しました。このツールは中央絶対偏差に1.4826を掛けて正規分布の標準偏差と同じ目盛りにそろえ、その3倍を超える値を除きます。中央値と中央絶対偏差は条件ごとに別々に求めます。3つの条件をまとめると、もともと遅い不一致問題の普通の回答まで除かれ、干渉効果が小さく出るためです。また、回答がとてもそろっているときに普通の回答まで除かれないよう、中央値から200 ms以上離れた値だけを除きます。

      干渉効果 = 不一致の平均 − 一致の平均 干渉の割合(%) = 干渉効果 ÷ 一致の平均 × 100 不一致 − 中立 = 別の色を指す意味のせいで遅れた分 中立 − 一致 = 意味と色が同じで速くなった分(促進効果) 誤差の目安(95%) = 1.96 × √(不一致の標準偏差² ÷ 不一致の数 + 一致の標準偏差² ÷ 一致の数) 除いた回答 = 100 ms未満 + |反応時間 − その条件の中央値| > 3 × 1.4826 × その条件の中央絶対偏差(200 msより小さければ200 ms)

      条件ごとの平均は1 ms単位に丸めてから引き算し、画面に見える数字どうしが合うようにしています。下の表は、最初の画面に出る例の記録(48問、2問誤答)の読み方です。

      結果の行例の値読み方
      一致の平均 (正解14問)633 ms「赤」を赤い文字で見せた問題
      中立の平均 (正解16問)694 ms「机」のように色と関係のない単語
      不一致の平均 (正解14問)733 ms「赤」を青い文字で見せた問題
      干渉効果+100 ms (+16%)意味と色がぶつかって遅れた時間
      不一致 − 中立+39 ms意味が別の色を指して遅れた分
      中立 − 一致+61 ms意味と色が同じで速くなった分
      誤差の目安 (95%)±54 ms干渉効果より小さいので、偶然とは考えにくい差

      カード読みは、0.1秒単位に丸めた2枚の時間を引いて干渉時間を出し、マス数が違っても1935年の実験と比べられるよう、100マス基準に換算します。たとえば50マスのカード2枚に30.8秒と52.4秒かかった場合、干渉時間は21.6秒(+70%)で、100マスに換算すると61.6秒と104.8秒です。

      1935年の元の実験では

      ストループは1935年の論文で3つの実験を行いました。単語を読むときは文字の色がほとんど邪魔にならなかったのに、文字の色を言うときは単語の意味が大きく邪魔をした、というのが中心となる結果です。

      実験行ったこと結果
      実験1 (大学生70人)黒い文字で書いた色名と、別の色の文字で書いた色名を声に出して読む100マス +2.3秒 (5.6%)、信頼できる差ではない
      実験2 (学生100人)色の四角の色名を言う → 色名の単語の文字の色を言う100マス 63.3秒 → 110.3秒 (+47.0秒、74%)
      実験3 (大学生32人)文字の色を言う練習を8日間、1日200回半シート(50マス)で初日の平均より16.8秒(33.9%)短くなった

      元の実験は赤・青・緑・茶・紫の5色を使い、同じ色が続けて出ないように並べていました。このツールのカード読みは、画面で見分けやすい赤・青・緑・黄の4色を使い、同じ文字色が2マス続かないようにランダムに並べます。色の数や、印刷物と画面の違いがあるため、1935年の数字は基準ではなく、比べてみる材料として見てください。

      3つの方式の比較

      方式答え方測る値向いている使い方
      色を選ぶ文字の色のボタン(4つ)またはD・F・J・K条件ごとの平均、干渉効果(ms)、誤差の目安自分の記録の比較、干渉効果を数字で見る
      同じ・違う (OX)OまたはXのボタン、F・J平均反応時間、同じ問題と違う問題の差、正答率以前のバージョンと同じ方式で気軽に試す
      カード読み (1935)声に出して読み、「読み終えた」を押す2枚の時間、干渉時間(秒)、100マス換算授業での体験、1935年の結果と並べて見る

      問題数に応じて、条件ごとに入る問題数とかかる時間はおおよそ下のとおりです。1問につき、注視点0.4~0.7秒、答える時間、正誤の表示0.26秒が入るものとして見積もりました。

      問題数色を選ぶ (条件ごと)OX (条件ごと)かかる時間の目安
      24問8問12問約40秒
      48問16問24問約1分15秒
      72問24問36問約1分50秒

      よくある失敗

      • 単語を声に出さずに読んでしまう: 単語全体を見ようとすると、意味が先に入ってきます。文字の線の色の1か所に目を置くと、引きずられにくくなります。
      • 急ぐあまり誤答が増える: 干渉効果は正解した問題だけで計算するため、間違いが多いと平均に使う問題が減って値がぶれます。正答率が90%より低いときは、少しゆっくり行ってみてください。
      • 初回を基準にしてしまう: 最初の数問は、ボタンの位置を探すのに時間がかかりがちです。初回は練習とみなし、2回目の記録から比べてください。
      • 条件の違う記録どうしを比べる: 端末、画面の大きさ、キーボードかタッチか、問題数、制限時間が違うと反応時間は変わります。今回の訪問の記録の棒も、同じ方式どうしでだけ長さをそろえて描きます。
      • OXの結果を干渉効果として読む: OXの「違う問題 − 同じ問題」は、2つの情報を比べて判断する課題での差なので、色を選ぶ方式の干渉効果と同じ値ではありません。

      限界と注意

      • このツールは体験と自分の記録の比較のためのもので、医療・心理の検査や診断ではありません。注意力や認知機能が心配な場合は、専門家の検査を受けてください。
      • 反応時間には、画面が描かれるまでの遅れと、キーボードやタッチ画面の入力の遅れが含まれます。端末によって数十msずつ違うことがあるため、別の端末で測った記録は比べないほうがよいでしょう。
      • 干渉効果は、同じ人の中でもかなりぶれます。条件ごとに240問を使い、3週間あけて2回測った研究でも、干渉効果の測定の標準誤差は21~24 msでした(Hedge ほか 2018)。このツールの誤差の目安は、その回の中でのぶれだけを示します。
      • 色の区別が難しいと、結果は正確になりません。1935年の実験でも、参加者に石原式色覚検査を行い、赤緑の色覚に困難があった参加者の結果は除きました。色覚が心配なときは、先に色覚テストを試してみてください。
      • 記録はこの画面にだけあり、サーバーにもブラウザの保存領域にも保存しません。アドレスに入るのは、方式・問題数・制限時間・マス数などの設定だけです。

      基準日 この記事の研究結果は、2026-10-16にストループ(1935)の論文原文、Hedge ほか(2018)の論文全文、MacLeod(1991)の論文抄録で確認しました。

      出典

      よくある質問

      ストループテストは何を測りますか?

      単語の意味と文字の色が違うとき、文字の色を答えるのにどれだけ余計に時間がかかるかを測ります。このツールは、意味と色が同じ問題(一致)と違う問題(不一致)の平均反応時間を別々に出し、不一致の平均から一致の平均を引いた値を干渉効果として示します。値が大きいほど、文字を自動的に読む習慣が色の判断に強く割り込んだことになります。

      干渉効果は何msなら正常ですか?

      このツールには、正常と異常を分ける基準がありません。干渉効果は、端末、画面、ボタンの位置、問題数、練習の程度によって変わります。条件ごとに240問ずつ、3週間あけて2回測った研究でも、干渉効果の測定の標準誤差は21~24 msでした(Hedge ほか 2018)。同じ端末・同じ方式で繰り返し、自分の記録どうしを比べてください。

      中立の問題はなぜ混ぜるのですか?

      机や本のように、色と関係のない単語を文字の色つきで見せる問題です。不一致から中立を引くと、意味が別の色を指して生じる遅れが、中立から一致を引くと、意味と色が同じで速くなる分が、それぞれ分かります。結果の「不一致 − 中立」と「中立 − 一致」の行がその値です。

      問題数は何問がよいですか?

      初めてなら24問で方式に慣れ、記録を比べるなら48問以上をおすすめします。問題が少ないと、1~2回遅く押しただけで平均が大きくぶれます。結果の誤差の目安が干渉効果より大きいと、差が偶然かもしれないという案内が出ますので、その場合は72問でもう一度試してください。

      誤答や、速すぎる・遅すぎる回答はどう扱いますか?

      平均は正解した問題だけで出します。100 msより速い回答は、単語を見る前に押したものとみなして除き、同じ条件の正解の中央値から大きく外れた値(中央絶対偏差×1.4826の3倍を超え、かつ200 ms以上離れた値)も除きます。除いた件数は、結果の「平均から除いた回答」の行と、グラフの薄い点で確認できます。

      カード読み方式は色を選ぶ方式と何が違いますか?

      カード読みは、1935年のストループの実験のように、マスを順に声に出して読む方式です。カード1は色の四角の色名を、カード2は色名の単語の文字の色を言い、読み終えたら自分で「読み終えた」ボタンを押して時間を測ります。1935年の実験では100マスを読むのに平均63.3秒から110.3秒へ74%長くかかり、このツールは自分の記録を100マス基準に換算して並べて示します。

      OX方式の結果を色を選ぶ方式の結果と比べてよいですか?

      直接は比べないほうがよいでしょう。OX方式は、単語の意味と文字の色の両方を確認してから同じかどうかを判断する課題なので、文字の色だけを選ぶ「色を選ぶ」とは行うことが違います。記録を比べるときは、同じ方式・同じ問題数・同じ制限時間どうしで比べてください。

      記録は保存されますか?

      保存しません。今回の訪問の記録はこの画面にだけあり、再読み込みすると消え、サーバーにもブラウザの保存領域にも残りません。残したいときは「記録をコピー」で結果を貼り付けておいてください。「同じ条件のリンク」には方式や問題数などの設定だけが入り、ほかの人が同じ条件で始められます。