PDF結合: 順番を決めて使うページを選び、仕上がりを確かめてから保存
PDF結合は、複数のPDFのページを決めた順番につなげて、1つのファイルにする作業です。このツールはファイルを入れた時点で、2つの画面を同時に出します。上のファイル一覧では順番とファイルごとの使うページを決め、下のプレビューでは結合後の文書のページを実際の並びで確認できます。プレビューでページを押すとそのページが外れ、一覧の「使うページ」欄も連動して変わります。
たとえばサンプルPDF 3つ(参加申込書2ページ、修了証1ページ、ポートフォリオ5ページ、合計152 KB)をそのまま結合すると、8ページの1ファイル(145 KB)になります。ファイル名のしおり3件の下に、ポートフォリオの元のしおり5件が入ります。ページは元の内容をそのままコピーするので、文字は文字のまま残って検索やコピーができ、ページのサイズと向きも変わりません。選んだPDFはサーバーに送らず、いま使っているブラウザの中で処理します。
PDFを結合する場面
- ファイルを1つしか受け付けない提出欄 求人の応募や大学への出願、申請ポータルなどでは、添付欄が1つだけの場合がよくあります。申込書・証明書・ポートフォリオを決まった順に1つのPDFへまとめて提出します。
- 複数ファイルに分かれたスキャン スキャナーやスマホのスキャンアプリがページごと、またはスキャンのたびに別ファイルを作ると、受け取る側は1つずつ開くことになります。名前順に並べて1ファイルにします。
- 契約書と添付書類 本文、別紙、本人確認書類の写しのように一緒に保管すべき書類は、1ファイルにしておくと抜けが出ません。
- メールやメッセージで送るとき 添付を複数並べるより1つにするほうが、受け取る側が順番を迷いません。個人のGmailアカウントは添付の合計が25 MBを超えるとファイルの代わりにGoogleドライブのリンクが入るので、保存後のサイズを確認してください。
- まとめて印刷するとき ファイルを1つずつ開いて印刷せず、1回の印刷操作で済ませられます。両面印刷なら、下の「間違えやすい点」の奇数ページの話を先に確認してください。
使い方
- PDFを上のボックスにドラッグするか、「PDFを選ぶ」で複数まとめて選びます。あとから追加したファイルは一覧の末尾に並びます。
- ファイル一覧で順番を決めます。行の左のハンドル(☰)をドラッグするか、↑ ↓ ボタンで動かします。番号つきのファイルは「名前順」で一度に並べ替えられます。
- 不要なページは、下のプレビューでそのページを押して外すか、そのファイルの「使うページ」欄に入れるページだけを書きます(例: 1-3,7)。空欄なら、そのファイル全体を入れます。
- 上の大きな数字(結合後のページ数)とリボンを見て、想定したページ数と順番になっているか確認します。
- 保存するファイル名を入力して「PDFで保存」を押します。保存したファイルのサイズは大きな数字の下に出ます。
一覧・リボン・プレビューの見方
- ファイル一覧 上から下へ、結合される順番です。行の番号はプレビューやリボンの番号と同じで、行の左の帯の色もリボンやプレビューの帯と同じです。行の下の小さな文字には、「全体の何ページ中、何ページを入れるか」とファイルサイズ、元のしおりの数が出ます。
- リボン 結合後の文書全体を1本で表したバーです。ファイルごとにページ数に比例した幅を取るので、どのファイルが文書の大部分を占めるかがひと目でわかります。リボンの区画を押すと、プレビューがそのファイルの最初のページへ移ります。
- プレビュー 結合される順番どおりにページを並べます。太い数字は結合後の文書でのページ番号、横の小さい数字は元のファイルでのページ番号です。帯の色が変わるところから次のファイルが始まり、ファイルの最初のページには一覧の番号が付きます。
- 斜線のページ 外したページです。もう一度押すと戻ります。「使うページ」欄に元と違う順番(3,1-2)や同じページの重複(1,1,5)を書いたファイルは、書いた順に入るページだけが見え、押すとその位置の1つが外れます。
- ページの形 サムネイルの枠は、元のページの縦横比に合わせます。横向きのページやLetterサイズのページが混ざっていると、プレビューでも形が違って見えます。
順番の決め方の比較
| 方法 | 向いている場面 | 動作 |
|---|---|---|
| ハンドル(☰)のドラッグ | 1〜2ファイルだけ位置を動かすとき | 行をドラッグして好きな位置に置きます。マウスでもタッチでも使えます |
| ↑ ↓ ボタン | 1つずつ動かすとき、キーボードで直すとき | Tabキーでボタンに移動し、Enterを押すたびに1つ動きます |
| 名前順 | scan1, scan2 … scan10 のように番号が付いたファイル | 名前の中の数字を数の大きさで比べるので、2は10より前に来ます |
| 名前の逆順 | 名前の先頭に日付を付けたファイルを新しいものから並べるとき | 名前順の反対です |
| 逆にする | いまの順番をそっくり裏返すとき | 最後のファイルが先頭に来ます |
| 同じファイルを2回入れる | 1つのファイルの途中に別のファイルを挟むとき | Aを2回入れ、使うページを1-3と4-に分けて、その間にBを置きます |
使うページの書き方
使うページは、そのファイルの中で何ページ目か(プレビューの小さい数字)で書きます。区間はカンマでつなぎ、範囲はハイフン(-)で書きます。全角数字、波ダッシュ(~)、読点(、)も受け付けます。下の例は10ページのファイルの場合です。
| 書く値 | 入るページ |
|---|---|
| (空欄) | 1〜10ページすべて |
3 | 3ページ目の1枚 |
1-3 | 1、2、3ページ |
1-3,7 | 1、2、3、7ページ |
8- | 8、9、10ページ(8ページ目から最後まで) |
-2 | 1、2ページ(最初から2ページ目まで) |
3,1-2 | 3、1、2ページの順(書いた順) |
1,1,5 | 1、1、5ページ(同じページを2回) |
5-3のように前の数字のほうが大きい場合、ファイルにないページ番号を書いた場合、数字の間をスペースで区切った場合は、その行に理由が表示されて保存できません。間違った値のまま、こっそり結合してしまわないためです。
しおり: ファイル名の下に元のしおり
しおり(文書のアウトライン)は、PDFビューアーの横のパネルに出る目次です。ページに付いた情報ではなく文書全体にかかる情報なので、ページだけをコピーしても付いてきません。このツールは「ファイル名でしおりを作る」がオンのとき、ファイルごとにその名前のしおりを1つ作り、その下に元のファイルのしおりを階層のまま移します。元のしおりが指していた位置(ページ内の高さと倍率)もそのまま使います。
- 元のしおりが指すページを外した場合、そのしおりは除かれます。ただし、その下の階層にしおりが残っていれば、名前は残して最初の子のしおりのページを指します。
- 同じページを2回入れた場合、しおりは最初に入れた位置を指します。
- 結合したファイルは、開いたときにしおりのパネルが先に表示されるよう設定します。ただし、この設定に従うかどうかはビューアーによって違います。
- しおりが不要なら、スイッチをオフにします。すると元のしおりも移しません。
入力欄のあるPDFを結合するとき
申込書のように入力欄(フォームフィールド)があるPDFでは、欄に入力した値が「欄の部品」として別に保存されています。欄をそのまま移すと、結合後に値が消えたり、別のファイルの欄と名前が重なったりすることがあります。そこでこのツールは、入れるページの入力欄を、いま見えている形のままページの上に描いて固定します。入力した文字とチェックマークはそのまま見え、文字の検索もできますが、結合後のファイルでは編集できなくなります。
- 値を直す予定が残っているなら、元のファイルで入力を終えて保存してから結合してください。
- 入力欄の表示をビューアーが描き直す設定になっているPDFは、ファイルに保存された欄の形が画面の値と違うことがあるため、その行に案内が出ます。印刷画面の「PDFに保存」で作ったコピーを入れると、表示どおりに入ります。
- 非表示に設定された欄と、画面に表示されない設定の欄は描きません。
- 電子署名のあるPDFは、署名の見た目だけが絵として残り、署名を検証する情報は除かれます。署名が有効な原本が必要な提出先には、原本を別に出してください。
- XFA形式のフォーム(一部の公的書式など)はページの内容を移せないため結合の対象から外れ、一覧の行にその理由が表示されます。
結果に残るものと残らないもの
| 項目 | 結合後のファイル | 理由 |
|---|---|---|
| 文字・フォント・画像・図形 | そのまま | ページの内容を描き直さずコピーします。画質もそのままです |
| ページのサイズ・向き(回転) | そのまま | ページごとに持つ値なので、ページと一緒に移ります |
| Webリンク・メモ・蛍光ペン | 残る | ページに付いた注釈です |
| 入力欄 | 値が見える形で固定 | 上の「入力欄のあるPDFを結合するとき」を参照 |
| しおり | ファイル名の下へ移す | スイッチをオフにすると作りません |
| レイヤー(オプションコンテンツ) | 残る。オフにしたレイヤーはオフのまま | 複数ファイルのレイヤー設定を1つにまとめます |
| 文書内の移動リンク(目次から章へ) | 除かれる | 別のページを指すリンクをそのまま移すと、そのページごと付いてきてしまうためです |
| 印刷用のページ番号(i, ii, 1…)・文書の添付ファイル・文書のスクリプト・読み上げ用のタグ構造 | 除かれる | ページではなく文書全体にかかる情報です |
| 電子署名の検証情報 | 除かれる | 署名は元のファイルのバイト列全体にかかるもので、新しいファイルでは成り立たないためです |
同じページを2回入れると、そのページのリンク・メモ・ハイライトは最初に入れた位置にだけ残ります。
結合後のファイルサイズ
結合は圧縮ではなくページをつなぐ作業なので、結果のサイズは元のサイズの合計に近くなります。サンプル3つはそれぞれ52 KB、47 KB、53 KB(合計152 KB)で、結合後のファイルは145 KBです。ファイルごとにあったページ一覧や文書情報が1つになり、小さな項目をまとめて保存したぶんだけ少し小さくなっただけで、画像やフォントを減らしてはいません。
- 同じフォントを使う文書でも、ファイルごとに埋め込まれたフォントはそれぞれ残ります。サンプルも3つのファイルがそれぞれフォントを持っているため、結合後のファイルにはフォントが3セット入っています。
- スキャンしたPDFはページごとに写真が入っているので、ページ数に応じて大きくなります。使うページを減らせば、そのぶん小さくなります。
- 送り先の上限(例: 個人のGmailの添付25 MB)を超える場合は、結合後にPDF圧縮ツールで画像の画質を下げるか、PDF分割で2つのファイルに分けます。
ページサイズが違うPDFを結合するとき
PDFはページごとにサイズを別々に持ちます。A4(210×297 mm)の文書と、米国でよく使われるLetter(8.5×11インチ、215.9×279.4 mm)の文書を結合すると、結果にも2つのサイズが混在します。このツールはページを拡大したり切り取ったりしません。画面で見るときは、Letterのページが少し幅広で短く見える程度です。紙に印刷するときは、印刷ダイアログの「用紙に合わせる」を使えば対応できます。ファイル自体を1つのサイズにそろえる必要があるなら、元のアプリで同じ用紙サイズに書き出し直してから結合してください。
間違えやすい点
- ファイル名の数字の順番 1、2、10のように桁数が違う番号を文字の順で並べると、1、10、2になります。このツールの名前順は数字を数の大きさで比べるので、1、2、10になります。ほかの場所で並べた順番と違うときは、この差が原因です。
- 印刷されたページ番号で書いてしまう 表紙と目次にi、iiが付き、本文が1から始まる文書では、本文の1ページ目はファイルの3ページ目です。「使うページ」欄には、プレビューの小さい数字(ファイルの中での順番)を書きます。
- スペースで区切る
1 3は、1ページと3ページなのか13ページなのか判断できないので受け付けません。1,3と書いてください。 - 除かれたファイルに気づかず保存する パスワードで保護されたファイルや壊れたファイルは、一覧の行に理由が出て結合の対象から外れます。リボンにそのファイルの番号がなければ、除かれています。パスワードはPDFのロック解除で解除してから、もう一度入れてください。
- 両面印刷で次のファイルが裏面から始まる ページ数が奇数のファイルの次のファイルは、前のファイルの最後の紙の裏面に印刷されます。ファイルごとに新しい紙から始めたいときは、白紙1ページだけのPDFを作って間に入れてください。このツールは白紙ページを自動では入れません。
- 結合後に入力欄を直そうとする 結合後のファイルの入力欄は固定されていて、直せません。元のファイルを直してから、もう一度結合してください。
制限と注意
- 一度に入れられるのは50ファイル、1ファイル100 MB、合計300 MBまでで、1ファイルは5,000ページ、結合後の文書も5,000ページまでです。処理は端末のメモリの中で行うので、スマホで大きなファイルを複数入れるとタブが止まることがあります。そのときは2回に分けて結合し、できた2つをもう一度結合してください。
- パスワードで保護されたPDF(開くときに求められるパスワードも、編集・印刷だけを制限するパスワードも)、XFAフォーム、読み込めないファイルは結合しません。
- ページの内容・サイズ・向きは変えません。ページを回転したり削除したりしたいときは、PDFページ回転やPDFページ削除を併用してください。画像ファイルはJPG PDF変換でPDFにしてから入れます。
- 文書内の移動リンク、印刷用のページ番号、文書の添付ファイル、文書のスクリプト、読み上げ用のタグ構造、電子署名の検証情報は移しません。
- このツールはChromeで試験しており、ほかのブラウザでの処理速度やメモリ使用量は計測していません。
確認日 規格・ヘルプの出典とサンプルの数値は2026-10-21に確認しました。
出典
- 01ISO 32000-1:2008 Document management — Portable document format (Adobe公開コピー)7.7.3.4 ページ属性の継承、8.11 オプションコンテンツ(レイヤー)とBaseState、12.3.3 文書アウトライン(しおり)、12.5.3 注釈フラグ(Hidden・NoView)、12.5.5 外観ストリーム、12.7 フォーム、12.8 電子署名
- 02pdf-lib API — PDFDocumentページをコピーして新しい文書に追加し、保存する関数。このツールは1.17.1でファイルを作ります(MITライセンス)
- 03pdf.js 3.11.174 — src/display/api.jsgetOutline(しおり)・getDestination・getPageIndex(しおりが指すページ)。サムネイルもこのエンジンで描きます(Apache-2.0ライセンス)
- 04MDN — Intl.Collator() constructornumericオプション: 数字を数の大きさで比較("1" < "2" < "10")。名前順の並べ替えに使います
- 05Gmail ヘルプ — Gmail のメールにファイルを添付して送信する個人のGmailアカウントの添付ファイルの上限は25 MB。超える場合はGoogleドライブのリンクとして追加されます
よくある質問
PDFファイルはサーバーにアップロードされますか?
いいえ。選んだPDFは、いま使っているブラウザの中で読み込んで結合します。ページを開くのに必要なツールのファイルだけを取得し、PDFの内容はどこにも送りません。ページを閉じると一覧も消えるので、結合したファイルは先に保存しておいてください。
PDFはいくつまで結合できますか?
一度に50ファイル、1ファイル100 MB、合計300 MBまで入れられ、結合後の文書は5,000ページまでです。複数のファイルは、選択ダイアログでまとめて選ぶかドラッグ&ドロップで入れられ、あとから入れたファイルは一覧の末尾に並びます。
結合する順番はどう変えますか?
ファイルの順番一覧で、行の左のハンドルをドラッグするか、↑ ↓ ボタンで動かします。scan1、scan2 … scan10 のように番号が付いたファイルは「名前順」を押すと、数字を数の大きさで比べて2が10より前に来るよう、一度に並べ替えます。「逆にする」はいまの順番を裏返します。
ファイルの一部のページだけを選んで結合できますか?
できます。下のプレビューで外したいページを押すか、そのファイルの「使うページ」欄に、1-3,7のように入れるページだけを書きます。3,1-2と書くと書いた順に入り、1,1,5のように同じページをもう一度書くと2回入ります。空欄ならすべてのページを入れます。
結合すると、しおり(目次)はどうなりますか?
「ファイル名でしおりを作る」がオンなら、ファイルごとにその名前のしおりを作り、元のファイルのしおりをその下に階層のまま移します。外したページを指していたしおりは除かれます。スイッチをオフにすると、しおりは入れません。
入力欄のあるフォームPDFも結合できますか?
結合できます。入力欄はいま見えている値のままページの上に描いて固定するため、入力した文字とチェックマークは残りますが、結合後のファイルではそれ以上直せません。電子署名は署名の見た目だけが残り、検証情報は除かれます。XFA形式のフォームは結合できません。
パスワードで保護されたPDFはなぜ除かれますか?
開くときにパスワードを求めるファイルだけでなく、編集や印刷だけを制限したファイルも、内容がパスワードで保護されています。解除しないままページを移すと壊れたファイルになるため、一覧の行に理由を表示して結合の対象から外します。パスワードがわかるなら、PDFのロック解除で解除してから、もう一度入れてください。
結合するとファイルサイズは小さくなりますか?
ほとんど小さくなりません。結合は圧縮ではなくページをつなぐ作業なので、結果は元の合計に近くなります。サンプル3つも合計152 KBが結合後は145 KBになり、ファイルごとにあった文書情報が1つになったぶんだけ小さくなりました。さらに小さくしたいときは、結合後にPDF圧縮ツールを使ってください。