飲酒量と経過時間から見る血中アルコール濃度計算機
よくある容量のビール、日本酒、チューハイ、ワインを加算しながら、体重と経過時間に応じた概算を確認できます。表示する日本の基準は制度を理解するための参考情報で、飲酒検知や運転してよいという判定ではありません。
飲酒内容を入力
プリセットは押すたびに加算されます。複数の酒類を飲んだ場合は、ラベルにある実容量と度数を確かめて合計してください。
Widmark式による概算
体重と飲酒量を入力すると、純アルコール量、最初のBAC、時間による差引きがここに表示されます。
- 純アルコール量
- —
- 最初のBAC概算
- —
- 経過時間の差引き
- —
- ゼロまでの算術時間
- —
日本の飲酒運転基準に関する参考
酒気帯びの数値基準:血液0.3 mg/mL(0.03%)または呼気0.15 mg/L以上警視庁の2026年7月24日更新資料では、酒気帯び運転の下限は血液1 mLにつき0.3 mg(0.03%)または呼気1 Lにつき0.15 mgです。2026年7月21日施行の改正後は、血液1.0 mg/mL(0.10%)以上、呼気0.5 mg/L以上、または正常な運転ができない・できないおそれがある状態が酒酔い運転の対象です。数値未満でも酒気を帯びての運転は許されず、この概算は検査値や運転許可になりません。
警視庁 · 飲酒運転の罰則等 · 2026-09-02結果は測定ではなくWidmark式の概算です。0.68・0.55は個人の生理を示す値ではなく集団平均の参考係数で、ゼロまでの時間も一定の消失速度で割った算術値にすぎません。実際に酔いがさめた時刻でも、法的基準線による運転許可でもありません。
すぐ使える形で。
- すぐ見える画面入力場所と結果の場所をはっきり分けます。
- 結果を先に大事な数字を先に出し、過程は必要な分だけ見せます。
- 求めるものを減らす登録や余計な入力なしで使えるようにします。
BACの概算を安全に読み解くために
同じ酒を同じ量だけ飲んでも、実際の血中アルコール濃度は人ごと、時間ごとに変わります。食事や飲む速さ、吸収の途中かどうか、体水分量や体調を一つの入力欄だけで再現できないためです。このページは酒に含まれるエタノールを質量へ換算し、体重と分布係数で割るWidmark式を使って、おおまかな大きさを比べます。
最初の推定値、経過時間による差引き、現在の推定値、ゼロまでの時間は、いずれも同じ単純なモデルから出る算術結果です。ここからは純アルコールへの換算、係数と消失速度の幅、プリセットと単位の扱い、日本の血液・呼気基準との違い、緊急時の行動を順に確認します。
Widmark式がたどる四つの段階
最初に飲料の容量へ度数を掛けてエタノールだけの容量を出し、密度を掛けてグラムへ直します。その質量を体重と分布係数で割ったものが、吸収が済んだと仮定した最初のBACです。最後に経過時間分の平均消失量を引きます。吸収曲線などを省いた簡略モデルなので、条件比較には使えても実測値にはなりません。
- エタノール容量 = 飲料のmL × 度数 ÷ 100
- エタノール質量 = 容量 × 0.789 g/mL
- 最初の概算 = 質量 ÷ 体重 ÷ 分布係数
- 現在の概算 = 最初の概算 − 経過時間分の差引き
酒量を純アルコールのグラムへ直す
容量が同じでも度数が違えば摂取するアルコール量は変わります。500 mL、5%のビールならエタノールは25 mLです。PubChemが掲載する20°Cでの密度0.7893 g/cm³をこのツールでは0.789 g/mLに丸めるため、式に入る純アルコールは約19.7 gとなります。
- 実際の商品ラベルで容量と度数を確認
- 5%は飲料全体の100分の5がエタノールという意味
- 25 mL × 0.789 g/mL ≈ 19.7 g
- 杯数だけでなく純アルコールgで異なる酒類を比較
0.68と0.55は人体を測った値ではない
分布係数は、摂取したアルコールが体内のどの程度の領域に分布するとみなすかを表す計算上の値です。0.68と0.55は古くから使われる集団平均の目安ですが、個人の体水分量、体脂肪、年齢や健康状態まで表せません。片方を正解とせず、係数を変えたときの振れ幅自体を不確かさとして読む必要があります。
- 係数が小さいほど同条件の推定BACは高くなる
- 係数のボタンは性別や体質を診断しない
- 二つの結果は確定範囲ではなく感度を見る比較
- 個人の法的・医学的状態には実測と専門家の判断が必要
経過時間は一定の平均値で差し引く
この計算では1時間につき0.15 g/L、BACでは0.015パーセントポイントを引きます。一方、レビューで示された生理的消失速度は約0.10〜0.35 g/L/時と広く、一定ではありません。飲酒直後など吸収が続く時間帯は、時間が進んでも濃度が上がる場合があり、単純な直線では表せません。
- 経過時間 × 0.015%ポイントを最初の概算から差し引く
- 負の結果は画面上0に丸める
- 0表示は体内アルコールゼロの確認ではない
- 水、コーヒー、入浴で計算上の時間を確実に短縮できない
プリセットは一杯の公式定義ではない
ビール500 mL、日本酒180 mL、チューハイ350 mL、ワイン120 mLは、入力を始めやすくする容量例です。押した項目は取り消しではなく合計へ加わります。銘柄によって度数が違い、家庭のグラスにも幅があるため、飲んだ本数だけで終わらせずラベルと実量を確かめてください。
- 同じプリセットを2回押すと2本・2杯分を加算
- 異なる酒類も純アルコール量に換算して合計
- 濃いチューハイや大きなグラスは表示値をそのまま使わない
- 入力を誤ったら総量を修正するかリセット
単位をそろえて入力ミスを防ぐ
日本語版の初期単位はkgとmLですが、lbとfl ozも選べます。内部ではkgとmLへ統一してから計算するので、選択が正しければ単位が変わっても内容は同じです。数字だけを見てポンドをkgとして扱う、オンス換算後の値をもう一度変換するといった二重換算が大きな誤差になります。
- 70 kgは約154.3 lb
- 12 fl ozは約354.9 mL
- 度数5%は5と入力し0.05とは入力しない
- 数字を直した後は隣の単位表示も確認
最初・現在・ゼロまでを分けて読む
最初のBACは摂取分がすべて吸収されたと置く出発点、現在のBACは平均消失量を引いた値です。ゼロまでの時間は現在値を同じ平均速度で割っただけの時間です。この三つは式の内訳を見せるための数字で、呼気・血液の検査結果、酔いがさめた時刻、運転能力の確認にはなりません。
- 最初の概算は最高濃度になる時刻を予測しない
- 現在値は入力した経過時間に大きく左右される
- ゼロまでの算術時間と実際の回復時刻は別物
- 自覚が薄くても注意力や反応が損なわれることがある
日本の血液基準と呼気基準を混同しない
2026年7月の改正後、酒気帯び運転の下限は血液0.3 mg/mL(0.03%)または呼気0.15 mg/Lです。酒酔い運転には血液1.0 mg/mL(0.10%)以上、呼気0.5 mg/L以上の新たな数値区分に加え、正常に運転できない・できないおそれがある状態という質的な判断があります。画面の0.03%線は血液側の参考で、呼気値へ変換する機能ではありません。
- 血液0.3 mg/mL = 0.3 g/L = 0.03%
- 呼気0.15 mg/Lは別の検体・単位でありBAC推定値と同一ではない
- 酒酔いは高い数値だけでなく運転能力の状態も対象
- 基準未満の推定値でも飲酒後の運転は許されない
数字より先に安全な移動と見守りを決める
飲酒後は計算結果にかかわらず、電車やタクシー、運転代行、飲酒していない人の運転を選びます。具合の悪い人がいれば一人にせず、意識と呼吸を見てください。緊急サインがあるときは入力を調整して様子を見るのではなく、119番の指示を受けることが優先です。
- 車の鍵を預け、飲酒した本人に運転させない
- 反応の低下、繰り返す嘔吐、けいれん、遅い・不規則な呼吸を確認
- 意識が低い人へ無理に飲食させない
- 嘔吐時は横向きにして気道を守り、救助が来るまで見守る
- 緊急時も飲酒者自身が車を運転して移動しない
血中アルコール濃度計算機のよくある質問
計算した血中アルコール濃度は実測値と同じですか?
同じではありません。この計算は、摂取したエタノールが一定の割合で体内に分布し、一定速度で消失すると仮定するWidmark式の大まかな推定です。実際の濃度は食事、飲む速さ、吸収段階、体水分量、服薬や体調で変わります。研究でも概算の域を出ないとされており、呼気検査、血液検査、診断や法的証明の代わりにはなりません。
分布係数0.68と0.55はどう選べばよいですか?
どちらも歴史的に用いられてきた集団平均の参考値で、性別や個人の身体を正確に測る選択肢ではありません。体組成や体水分量には大きな個人差があります。迷う場合は両方で計算して結果の幅を確認できますが、その幅の内側に実測値が必ず入るわけでもありません。
アルコールが減る速さは誰でも同じですか?
いいえ。このツールは見通しを示すため0.15 g/L/時、BAC表示では0.015パーセントポイント/時を一律に差し引きます。レビュー論文では生理的な消失速度が約0.10〜0.35 g/L/時と広く、個人や状況で異なります。コーヒー、入浴、運動で確実に速めることはできません。
飲み物のプリセットを何度も押すとどうなりますか?
プリセットは法令上の基準飲酒量ではなく、見かけることの多い容量と度数を入力しやすくした例です。押すたびに純アルコール量が加算されるので、ビールの後に日本酒を飲んだ場合も順番に追加できます。商品ラベルや実際のグラスが表示例と違うときは、最後に合計容量と度数を修正してください。
kg・lb、mL・fl ozは切り替えて使えますか?
使えます。計算時には体重をkg、容量をmLに換算し、1 lbを0.45359237 kg、1 fl ozを29.5735 mLとして扱います。単位を選べば同じ内容は同じ計算になります。ポンドの数値をkg欄に入れるなど、数値と選択単位の組み合わせ違いに注意してください。
前夜のお酒が翌朝まで残ることはありますか?
あります。睡眠を取っただけでアルコールの処理が終わるわけではなく、遅い時間に多く飲めば翌朝も残る可能性があります。画面のゼロまでの時間は平均消失速度による割り算で、実際にアルコールが抜けた時刻を保証しません。残っている可能性や二日酔いがあるなら運転しないでください。
推定値が0.03%未満なら運転できますか?
できるという意味ではありません。表示線は酒気帯び運転の血液数値基準を理解するための参考で、このツールは血液も呼気も測定していません。日本では数値未満でも酒気を帯びての運転は禁止され、低い濃度でも判断や反応は低下し得ます。飲酒後は公共交通、タクシー、運転代行、飲酒していない人の運転を利用してください。
呼びかけても起きない、呼吸がおかしいときは?
反応が乏しい、何度も吐く、けいれん、遅い・不規則な呼吸、青白い皮膚などは急性アルコール中毒の緊急サインになり得ます。計算結果を待たず119番へ通報し、一人にしないでください。無理に水やコーヒーを飲ませず、吐いた物で窒息しないよう横向きにして呼吸を見守り、自分で運転して搬送しないでください。
根拠資料と公的情報
2026年9月2日確認。エタノール密度はPubChemが引用するCRC Handbookの値、計算精度と消失速度はPubMed収載論文を参照しました。日本の制度情報は2026年7月24日更新の警視庁資料と警察庁資料に基づき、血液と呼気を分けて記載しています。最新資料を用いても、ページ上の値は測定結果や運転許可にはなりません。